・ぼくは、よく「ラジオ」というメディアについて、
こんなふうに言ってきました。
「ラジオが、最近できたばかりのものだと思って、
これを使ってなにができるんだろうと、
一から考えてみたらどうだろうね」と。
ぼくがラジオの放送に関わっている人間なら、
おそらく、そんなふうに考えるでしょう。
・この、「最近できたばかりのもの」として考える、
という方法は、わりに好きなんですよね。
むろん、じぶんたちの知識や経験を、
なかったことにすることはできないのですが、
できるかぎり「うわぁ、そんなものができたの!」
という気持ちになって、なにかを考えるんです。
たいしたことなさそうなものでも、
けっこうおもしろく見えてくるんだなぁ。
あなたがその歴史を知りつくしているとしても、
いったん忘れて、例えば「ジャムパン」を考えてみます。
「ねぇ、知ってる?
こんなおもしろいものが出てきたんだよ。
とりあえずジャムパンっていう名前なんだけど」
というような、驚きのニュースからスタートするわけ。
なんだ、このかたちは?
わぁ、ジャムを入れたまんじゅうみたいなものかな。
ほんのすこしの酸味が、なんとも言えないねぇ。
けっこう好き嫌いがあるんじゃない?
‥‥なんて具合に、見知らぬものとして想像する。
・いま、さまざまな価値観が意味をなくしていたり、
安定していたものがバランス欠きつつある時期に、
「最近できたばかりのもの」として考えるというのは、
けっこうムダじゃない遊びになるんじゃないかなぁ。
テレビ、自動車、資本主義、学校、病院‥‥なんでも。
たとえば、ぼくがはじめて自動車を見せられたら、
「いいなぁ、乗りたいなぁ、誰を乗せようかなぁ」
と、思うような気がするんですよね。
まず「そいつぁいいや」と思ってるんですね。
このうれしい感じが、どんなふうにどう消えてったのか。
そういうことを考えるのも、おもしろいです。
今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
「ほぼ日」も、いまはじめて出来たつもりで考えてみます。
こんなふうに言ってきました。
「ラジオが、最近できたばかりのものだと思って、
これを使ってなにができるんだろうと、
一から考えてみたらどうだろうね」と。
ぼくがラジオの放送に関わっている人間なら、
おそらく、そんなふうに考えるでしょう。
・この、「最近できたばかりのもの」として考える、
という方法は、わりに好きなんですよね。
むろん、じぶんたちの知識や経験を、
なかったことにすることはできないのですが、
できるかぎり「うわぁ、そんなものができたの!」
という気持ちになって、なにかを考えるんです。
たいしたことなさそうなものでも、
けっこうおもしろく見えてくるんだなぁ。
あなたがその歴史を知りつくしているとしても、
いったん忘れて、例えば「ジャムパン」を考えてみます。
「ねぇ、知ってる?
こんなおもしろいものが出てきたんだよ。
とりあえずジャムパンっていう名前なんだけど」
というような、驚きのニュースからスタートするわけ。
なんだ、このかたちは?
わぁ、ジャムを入れたまんじゅうみたいなものかな。
ほんのすこしの酸味が、なんとも言えないねぇ。
けっこう好き嫌いがあるんじゃない?
‥‥なんて具合に、見知らぬものとして想像する。
・いま、さまざまな価値観が意味をなくしていたり、
安定していたものがバランス欠きつつある時期に、
「最近できたばかりのもの」として考えるというのは、
けっこうムダじゃない遊びになるんじゃないかなぁ。
テレビ、自動車、資本主義、学校、病院‥‥なんでも。
たとえば、ぼくがはじめて自動車を見せられたら、
「いいなぁ、乗りたいなぁ、誰を乗せようかなぁ」
と、思うような気がするんですよね。
まず「そいつぁいいや」と思ってるんですね。
このうれしい感じが、どんなふうにどう消えてったのか。
そういうことを考えるのも、おもしろいです。
今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
「ほぼ日」も、いまはじめて出来たつもりで考えてみます。