タイガーの主翼の後縁はすべてフラップ。翼端のものはトリムトリマーで、横操縦にはスポイラーを用いております。
水平尾翼は 昇降蛇つきですが、通常飛行時は水平安定板にロックされ、全面可動のスタビレーターとして動くようになっています。
垂直尾翼の方向蛇の後縁はかなり分厚く、(上18mm,下36mm)なまくら後縁と呼ばれるものであります。1/72では上0.3mm,下0.5mm換算です。
フラップと昇降蛇も程度の浅いなまくらでありますが、5mm程度ですので、1/72換算では0.07mmとなり指が切れそう。「なまくら」という言葉をナンパという言葉と勘違いして惑わされると、ころっとだまされて 後で大変なことになります。ここはひとつ、お気をつけて下さいませ。 |
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また、あまり 知られていないことですが、空母に適合させるため、主翼端が下にダランと折りたたまれるのです。 といっても心配しすぎで、エレベーターには折りたたまずとも、さらっと 入ったようでございます。
20mmGUN 4丁はインテーク下にぶら下げております。
小生はニューヨークのイントレピッドの甲板上で、今世紀に入り 初めてご対面いたしました。VF-33のF11-1(AF-210 Bu.141783)でしたが、タイガーという名前に似合わず 非常にコンパクトな戦闘機でした。そのコンパクトさは ハリアーと同じ大きさ というと判っていただけますでしょうか。
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近くで見るそのフォルムは、同じエリアルールの代表 F105Dサンダーチーフのコカコーラボトルのような豊満なオケツというわけでありません。しかし、こちらのタイガーも、小さいヒップでありますが、エリアルールの味付けが しっかりされております。 どうも グラマラスに見えないのは コクピットからエアインテークあたりの胸の膨らみが小さいからのようです。 サンダーチーフがマリリンモンローの成熟した大人の魅力とすれば、こちらはオードリーヘップバーンのローマの休日、乙女の恥じらいといったところでしょうか。 この辺りは実物におさわりしないと 合点が行かないことでございましょうね。
前置きが長くなりましたが、それでは キットの製作にまいりましょう。 |