赤坂晃容疑者、猶予中に逮捕「あぶった」

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　９５年に解散した人気アイドルグループ光ＧＥＮＪＩの元メンバーで飲食店経営赤坂晃容疑者（３６）が２９日、覚せい剤取締法違反（使用）の疑いで千葉県警薬物銃器対策課に逮捕された。２８日に都内ホテルで、任意の尿検査で陽性反応が出た。同容疑者は「使用したことは間違いない」と容疑を認めているという。赤坂容疑者は０７年１０月にも同法違反（所持）で現行犯逮捕され、同年１１月に懲役１年６月、執行猶予３年の判決を受けた。猶予期間中の再犯となり実刑は必至だ。

　千葉県警などが２８日昼ごろ、今月２６日に別の覚せい剤取締法違反事件で逮捕した７０代の男が長期滞在していた東京・新宿区のビジネスホテルの部屋を家宅捜索した際、赤坂容疑者と３０代の知人女性がいた。２人は覚せい剤を所持していなかったが、任意の尿検査要請には素直に応じ、その場で尿を採取して検査したところ、赤坂容疑者に陽性反応が出たため、同日夜に逮捕状を請求した。女性は陰性だったという。２９日午後４時５５分ごろ、同区内にある同容疑者の経営するカクテル＆カラオケバーにいるところを身柄確保。同県警市川署に任意同行し、同日午後６時３分に逮捕した。

　赤坂容疑者は調べに「使用したことは間違いない。あぶりという方法でやった」と素直に供述し、容疑を認めている。また「男の了解を得て部屋を借りた」と供述したが、室内に覚せい剤を使用するための道具がなく、使用場所や時期については話していない。県警は１２月中旬から２８日にかけて、都内とその周辺で覚せい剤を使用したものとみており、覚せい剤を入手し、使用に至った経緯を詳しく調べる方針。今後は東京・立川市の同容疑者の自宅などを家宅捜索する予定。３１日に身柄を送検する。

　赤坂容疑者は０７年１０月にも都内の路上で覚せい剤を所持していたとして現行犯逮捕されている。同年１１月に東京地裁で初公判が行われ、即日結審。所属したジャニーズ事務所から解雇され、芸能界復帰が絶望となったことやアルバイトで再出発する決意を述べた点などの情状が酌量され、懲役１年６月、執行猶予３年の有罪判決を受けた。

　当時の裁判で赤坂容疑者は、０１年に結婚した妻と０７年３月に離婚したことが覚せい剤に走る引き金だったことを明かした。４月に初めて購入し「子供に会えないつらさから逃げるため使用するようになった」。証人として出廷した母が再犯防止を誓うと、同容疑者は目を潤ませた。弁護人の質問に、アルバイトで再出発する決意を明かし「養育費を払わなければならない。家の近くでアルバイトをするつもり。わずかな金額ですが、払っていくことが大事」と述べた。

　さらに「子供が一番傷つくと経験した。２度とこのようなことはしないと約束します」と言い切り、裁判官は「反省も深め、一から生活を立て直すと誓っている」と執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

　赤坂容疑者は１０月から、主に女性客らが飲みに訪れるカラオケバーを経営していた。関係者によると、女性客らと一緒に写真撮影する姿がよく目撃されたという。判決から２年、２度としないとの約束は守られなかった。

　［2009年12月30日10時21分　紙面から］