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石田“夢対決”5階級王者パッキャオ戦が急浮上!

◆ 対フォアマン戦の勝者に挑戦へ ◆

 12月29日にWBA世界スーパーウエルター級暫定王座を初防衛した石田順裕(34=金沢)が、メジャー4団体の5階級王者“史上最強ボクサー”マニー・パッキャオ(31=フィリピン)と対戦するプランが急浮上した。パッキャオはフロイド・メイウェザー(32=米国)戦が破談濃厚となり、石田が挑戦を希望していた同級正規王者ユーリ・フォアマン(29=ベラルーシ)にターゲットを変更。陣営の金沢英雄会長(62)は勝者に石田を挑戦させる意向を示した。

◆ 実現ならラスベガスでの対戦が濃厚「夢のような話」 ◆

 夢の対決が今夏に実現するかもしれない。石田にとっては、名前をあげるこの上ないチャンス。相手は“史上最強”の呼び声高いパッキャオだ。

 この5日間で事態は急変した。パッキャオは当初、3月13日に同じく5階級王者のメイウェザーとの対戦を予定するも、破談が濃厚となった。そこでパッキャオのプロモーターを務めるボブ・アラム氏は方針転換。対戦候補に元IBF世界スーパーライト級王者ポール・マリナージ(米国)と、石田が対戦を希望するWBA世界スーパーウエルター級正規王者フォアマンをピックアップした。より可能性が高いのはフォアマン。パッキャオが勝てば6階級制覇となる上、同じアラム傘下とあって試合が組みやすいからだ。

 石田陣営の金沢会長は、迅速な対応を見せている。パッキャオVSフォアマンが実現すればと前置きした上で「その試合の勝者に石田を挑戦させる。間が開くようなら、防衛戦を1回挟んでもいい。ジョー小泉さん(マッチメーカー)とも、その方向で調整中」と明言。石田も当初は「防衛戦は頭にない」と話すも「パッキャオとやらせてくれるなら待ちます。名前を売るどころの話じゃないですね」と声を弾ませた。

 石田にとっては、かねて熱望していたラスベガスでの対戦となる可能性が高い。「夢のような話です」。日本歴代2位の年長記録となる34歳で世界王座をつかんだ石田が、アメリカンドリームを目指す。

[ 2010年1月3日付 ]

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