吉田、内藤の敵討つ！「次は僕がやらなきゃ」…Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！

石井戦へ向け公開練習で汗を流す吉田秀彦（右）

　大みそかの「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！」（さいたまスーパーアリーナ）で石井慧（２３）＝アイダッシュ＝と対戦する吉田秀彦（４０）＝吉田道場＝が２８日、都内のジムで練習を公開。先日、前ＷＢＣ世界フライ級王者・内藤大助（３５）＝宮田＝と食事をしたことを明かし「次はボクがやらなきゃいけない」と宣言。内藤の“敵討ち”をして、アラフォーの意地を石井に見せつける。

　大みそかの決戦まであと３日。最後の公開練習でミット打ちをしたからというわけではないだろうが、吉田が１２月上旬に内藤と食事をしたことを明かした。「男４人でイタメシ。似合わないよな。試合のことは話さなかったよ」と笑い飛ばしたが、内藤と自分を重ね合わせるところがある。

「シェッ～」のポーズで会見を締めくくった吉田

　１１月２９日、さいたまスーパーアリーナで行われた内藤と亀田興毅（２３）＝亀田＝のプロボクシングＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ。テレビの平均視聴率が４３・１％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録し２万１０００人が詰めかけた一戦で、内藤は１２歳下の亀田に判定負けして王座から陥落したが、今度は自身が亀田の友人で同い年でもある１７歳下の石井と対戦する。しかも会場は同じ。舞台は整った。「年齢差もあるから次はボクがやらなきゃいけない、というのはある。けっこうダブる」と笑みを浮かべていた顔が一瞬にして引き締まった。

　柔道金メダリスト対決。転向宣言から約１年以上トレーニングをこなしてデビューする相手の対策には「想定できない。どうやってくるか分からない」とかわしたが、０２年にデビューしてから１７戦（９勝７敗１分け）してきた自負がある。「練習と試合は違う。そういった意味で、練習を積んできても実戦は分からない。実戦はボクの方がやっているから」と自信をみせた吉田。「自分が頑張ることによって（同年代に）元気を与えられれば」。石井を倒して、アラフォーの星になってみせる。