<Level ★★>
◆ハードディスク内の掃除/3止 レジストリとメモリの最適化
前回(11日)に続きフリーソフト「Glary Utilities」で作業する。今回は「レジストリの最適化」と「メモリの最適化」だ。ソフトのダウンロードでは他のソフトを間違ってダウンロードしないよう、解説したボタン以外は押さず、画面が切り替わるまで待つことに注意したい。
レジストリは、ウィンドウズの設定情報を管理する重要なデータベースファイルだ。ウィンドウズの設定変更や、ソフトのインストールなどの情報はすべてここに書き込まれる。
追加や削除、読み書きを長期間繰り返すと「断片化」という現象が起き、ウィンドウズの動作が遅くなる要因の一つになる。それを最適化する作業がレジストリの「デフラグ」だ。
一方メモリーは、ウィンドウズが動作する際の作業場になる。机の上が広いほど作業効率が上がるのと同様に、メモリーの空き領域が多い(作業場が広い)ほどウィンドウズは快適に動く。
そこで、常にメモリーの状態を監視し、空き領域を確保する「メモリの最適化」もしよう。
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デスクトップの「Glary Utilities」アイコンをダブルクリックするか、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Glary Utilities」→「Glary Utilities」から起動する。最初の画面右上の「モジュール」タブをクリックし、左の「最適化&改良」をクリックし、右の項目の中から「Registry Defrag」をクリックする=画面<1>。表示画面で「次へ」をクリックすると、他のソフトを終了するよう警告画面が表示される。「Glary Utilities」以外の起動しているソフトを終了して「OK」をクリックする。
セキュリティー対策ソフトの終了は、例えば「ウイルスバスター」なら、デスクトップ画面右下の通知領域にあるアイコンを右クリックして「終了」をクリックすればいい。他のソフトも大体同様に終了するか、一時的に機能を無効化できる。
「レジストリの分析中」と表示されるので、作業が終わるのを待つ。通常4~5分で終わる=画面<2>。
分析結果画面が表示されたら「次へ」→「はい」をクリックすると、パソコンが自動で再起動し、レジストリのデフラグが実行される。再起動後、「~最適化が完了しました」と5分程度で表示されるので「OK」をクリックする。作業は2~3カ月に1回程度実行するといい。
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次は「メモリの最適化」だ。日常の作業で動作が遅いと感じていないなら、この設定をあえてする必要はない。
再度「Glary Utilities」を起動し、「モジュール」タブ→「最適化&改良」にある「メモリの最適化」をクリックする。「最適化」タブで「最適化」ボタンをクリックすると、メモリーの空き領域が一時的に確保される。しかし、頻繁にこの操作をするのは面倒なので、自動で最適化するように設定を変えてみよう。
「オプション」タブを開き、「Windowsの起動時に自動的に読み込む」にチェックを入れて「OK」をクリックすればいい。他の設定は変える必要はない=画面<3>。
これで、パソコンの起動中は常に通知領域にアイコン(黒い四角の中に緑色の丸)=画面<4>=が表示され、メモリーの空き領域が少なくなると自動的に最適化される。=この項おわり
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次回(1月1日)は「2010年のパソコントレンド クラウドコンピューティング」について解説します。<テクニカルライター・小野均>
毎日新聞 2009年12月18日 東京朝刊