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◆ハードディスク内の掃除/1 不要なソフトを削除するには。
師走--。そろそろ1年間お世話になったパソコンの大掃除をしたい時期だ。今月はハードディスクの中をきれいにしてしまおう。動作が遅くなっていたり不安定なら、不要ファイルの削除で調子がよくなる。
まずは、使っていないソフトを削除する。デスクトップ画面の左下隅にある「スタート」ボタンをクリックし、メニューから「コントロールパネル」を開いて「プログラムの追加と削除」をクリックする。「プログラムの追加と削除」画面が開き、インストールされているソフトが一覧表示される=画面<上>。
どれが不要かは各自違うので、ソフト名を確認したうえで、「自分でインストールしたのに使わなくなったソフト」を削除するのが一番確実だ。該当するソフトを選択すると、右側に「削除」や「変更と削除」といったボタンが表示されるので、そこをクリックする。この後は、ソフトによって表示される画面が異なる。表示される画面の指示に従って「削除」しよう。
削除後に再起動を求められたら、その都度しよう。再起動でソフトの機能が完全に削除されるが、再起動しないと機能が一部残ってしまう。複数のソフトを削除するときでも、再起動を求められたら必ず一回一回再起動してほしい。なお、インストールした覚えがなく、使っていないと思われるソフトがあっても、確実に不要だと判断できなければ残しておこう。安易に削除することはトラブルの元になるので要注意だ。
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次に「プログラムの追加と削除」では削除できないソフトを削除する。インストール作業がいらないオンラインソフトなどに多い。つまり、ダウンロードして解凍すれば、使えるソフトのことで、今年2月13日の本欄で紹介した、メモリーの空き領域を確保するソフト「メモリの掃除屋さん」がこれに当たる。
「メモリの掃除屋さん」なら、デスクトップ画面右下隅の通知領域にネコのアイコンが表示されているか確認する。表示されていたら常駐(パソコンの起動と同時に自動起動する)設定になっているので、まずはこれを解除する。解説通りに試した方は「マイドキュメント」フォルダー内に「メモリの掃除屋さん」フォルダーがあるのでこれをダブルクリックして開く=画面<中>。
パソコンのアイコンの「SetupMemcl.exe」をダブルクリックして開き、「簡易セットアップ」画面の最下段にある「このツールで作成したショートカットを全(すべ)て削除(アンインストール)」をクリックし、「終了」をクリックする。これで常駐設定が解除される=画面<下>。あとは、「メモリの掃除屋さん」フォルダーを丸ごと「ごみ箱」に削除すればいい。なお、ソフトが起動中だとフォルダーは削除できないので終了しておこう。
重要なのは「常駐設定していたら解除が必要」ということだ。常駐でないなら、単純にフォルダーごと削除すればよい。不要ソフトの削除はこれで完了だ。
「マイドキュメント」フォルダーやデスクトップなどの不要データも削除しておこう。不要な文書や画像ファイルなども削除して整理しておきたい。
「ごみ箱」へ削除したら、「ごみ箱」を右クリックして「ごみ箱を空にする」をクリックしておく。これで、データは完全に削除される。
次回(11日)は「専用ソフトを使って不要なファイルを削除する方法」を解説します。<テクニカルライター・小野均>
毎日新聞 2009年12月4日 東京朝刊