馬英九・総統が1日、「改革、奮闘、台湾再起」と題して元旦の祝辞を発表した。1月1日は中華民国の開国記念日。中華民国99年、2010年の開国記念日祝賀式典が1日に総統府で行われ、馬英九・総統は恒例に基づいて元旦の祝辞を発表した。
馬英九・総統は祝辞の中で、人民の福祉にかかわる台湾海峡両岸間の協定を結ぶ際、政府は各界の意見を聴き、人民との意思疎通を強化し、バランスよいことを原則とする方針を明らかにすると共に、台湾の対外関係をすべて中国大陸との関係に頼ることはしないと明言した。
馬・総統はまた、「中国大陸と統一しない、台湾の独立を宣言しない、中国大陸と戦わない」の三原則は消極的な現状維持ではなく、われわれが必要な空間の取得に積極的に取り組み、台湾海峡両岸間の意見が不一致な問題について実務的で実行可能な方法を見出すためだとし、台湾の将来は台湾にいる2300万人の手にあると強調した。
馬英九・総統が元旦の祝辞の中で、政府は台湾の対外関係をすべて台湾海峡両岸関係に頼ることはしないと述べたことに対して、台湾の商工業界はこれは穏健で実務を重んじるやり方だと評価し、中国大陸における市場開拓はあくまでもグローバル化政策の一環で、それに過度に頼ることは適切ではないという見方を示した。
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