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小野大輔ミニアルバム『ひねもす』から最新シングル『キンモクセイ』まで、時に「昭和っぽい」と形容されるような、懐かしくて優しい世界観を表現してきた小野大輔。「一度は断ろうと思った」というアーティスト活動を支えたのは、ランティスでの出会いの数々でした。今回の『ランティス祭り』では、そんな小野さんの貴重なライヴが観られそうです。

☆インタビュー/文:上田繭子


小野大輔インタビュー1──小野さんは2007年6月に『ひねもす』でアーティストデビューされましたが、同年2月には『涼宮ハルヒの憂鬱』古泉一樹のキャラクターソング「まっがーれ↓スペクタクル」が話題になりましたね。

小野 おかげさまで、多くの方に聴いていただくことができました。でも、実はその流れでアーティストデビューしたわけではないんですよ。キャラクターソングは「演技」の延長として歌っているので抵抗なかったんですけど、僕はあくまで声優なので、当時は個人として歌をやることの意味がよく分からなくて……。だから、ランティスさんから最初に「歌をやりませんか?」とお誘いいただいたとき、一度は丁重にお断りさせていただきました。

──それでも再度「やりませんか?」という話があったんですよね。

小野 そうなんです。最終的には、櫻井(優香)プロデューサーが事務所まで来てくださって。それで、あらためて周りを見回してみれば、役者さんが歌を歌うということは実はたくさんあって、みんな魅力的だということに気づいたんです。しかも、みんなが口を揃えて言うのは「歌はお芝居の糧になるし、お芝居も歌の糧になる」ということなんです。そういうフィードバックが両方で行えるならすごいなぁ、と思って、「やってみます」とお返事しました。

──それがランティスというレーベルとの出会いなんですね。

小野 はい。あらためて調べてみると、ランティスには大先輩である速水奨さんや緒方恵美さん、岩田光央さんなどがいらっしゃって、みんなそれぞれがエポックメイキングで、誰の真似でもない個性を持っている。「いいレーベルだなぁ」って感じたんですよね。それと同時に、「僕も他の人がやっていないことをやろう」と思いました。その当時は、GRANRODEOさんや岩田光央さんのような、激しいロックテイストの男らしい音楽が多いイメージがあって、静かでやわらかい、あったかい曲調をやってらっしゃる男性アーティストがあんまりいない気がしたんですよね。ランティスさんならきっと、そういう希望も叶えてくださるだろうと思いました。

──そんな小野さんの登場もまた、エポックメイキングな出来事でした。

小野 いや、僕としては「よくこんな勝算の分からないことに労力をつぎ込んでくれたなぁ」って思いますよ(笑)。でも、ランティスではみんな「1」を投げると「100」返してくれるんです。スタッフも、アートディレクターのカイシトモヤさんも、PV監督の飯塚さんも、最近お世話になっている渡辺拓也さんもそうです。みんな、僕の「思い」の延長線上にあるものを見てくれるんですよね。最初にお声を掛けていただいたのは、ちょうど『ハルヒ』の流れもあったし、自分のなかで声優としての段階を踏んでいる時期だったので、そんな僕に何かしらの可能性を見ていただいたのかもしれません。まあ、自分でもよく分からないので、あらためてそのときのスタッフに「なんで僕だったんですか?」って訊いてみたいですけど(笑)。

──では、そんなランティスならではのエピソードを教えていただけますか?

小野 「もす!」ですね。宣伝担当のすずめちゃん(鈴木めぐみ)がコミケで売り子をしていたときに、僕の『ひねもす』を買ってくれた人に「もす!」って声を掛けていたんですけど、それがファンのかたに伝染して、最終的には僕のあいさつが「もす!」になったんです。もともと、『ひねもす』の「もす」って言葉はキャッチーだな、とは思っていたんですけど、僕もまさかそれをあいさつにしようとは考えてなくて……(笑)。そこは、すずめちゃんのやみくもなパワーありきですよね。いまでは非常に大きな合言葉にまで成長しました。

──すずめさんは本当にいつお会いしても元気ですよね。さっきも「キンモクセイ」のPV完成版を観てみんなで「カッコイイ!」と盛り上がりました。

小野大輔インタビュー2小野 そんなふうに、CDやPVができたときにスタッフがみんな自分のことのように喜んでくださるのも嬉しくて。プロデューサーの櫻井さんも「雨音」のPVのときに「みゃー! みゃー!」ってずっと言っていて、何だろう……と思ったら、「これ、女子は絶対みんな“みゃー! みゃー!”って言っちゃいますよ」って(笑)。そんなふうにみんなが一緒にテンション上げてくれるんですよね。やっぱり、音楽が好きでやってる人が多いからでしょうね。僕たち役者もいいことばっかりじゃないけど、好きだって思うからやっていられるので、そういう意味では似ているのかもしれません。

──そんな小野さんにとって、ランティスはどんな存在ですか?

小野 誤解を恐れずに言うと、声優にとってアフレコが「学校」だとしたら、ランティスは「部活動」って感じですね。僕は文化祭などには参加せずに、真っ先に帰宅するタイプでしたけどね。

──それで、10年後くらいに後悔するんですね?

小野 よくご存じですねぇ(笑)。学生の時は、帰宅するかゲーセンに行くかの二択だったから、もっといろいろやっておけばよかったなーって、すごく思います。だから、そのころできなかったことを、今になってやっているのかもしれませんね。

──なるほど。では、今回『ランティス祭り』に参加が決まったときのお気持ちは?

小野 もう、そうそうたるアーティストの方々と僕なんかが肩を並べていいのやら……と、最初はお断りしようかと思いました(笑)。

──またですか(笑)。

小野 でも、いつもお世話になっている義理がありますからね。「義理」って「義理チョコ」とかで使うから良くないイメージがあるかもしれないけど、本当はめちゃくちゃ良い言葉だと思います。いつもお世話になっているから、何かでお返ししたい――そんな思いがあったので、出演させていただくことにしました。

──しかも、今回は野外ライヴですね。

小野 そうですよ! 野外ってふつう、ワンマンライヴをやって、東名阪ツアーをやって、それから到達するところじゃないですか。まだ単独ライヴもやったことないのに、いきなり野外というのはプレッシャーだったんですけど、ある意味、「天下一武道会」みたいなものなので、それに「出ていいよ」と言われたからには、良い機会なので挑戦してみようと思いました。

──小野さんご自身、野外ライヴの思い出はありますか?

小野 僕は暑いのが苦手なので、自分ではあまり行かないんですけど、野音とか野外フェスの映像を見るのは大好きなんです。あの解放感は何とも言えないですよね。歌ってる人も聴いてる人も、すごく気持ちよさそうで……。野外ライヴには、生で歌うことの意味とか、歌う喜びみたいなものが全部詰まっていると思います。

──たしかにそうですね。では、お客さんにはどんな風に楽しんでもらいたいですか?

小野 やっぱり、ライヴってお客さんがいないと成立しないんですよ。それこそ「無観客試合」みたいになっちゃったら、まったく魅力がなくなると思います。だから、お客さんもライヴを「聴きに行く」というよりは、「参加する」つもりで来ていただいて、一緒に面白いものを作りたいですね。

小野大輔インタビュー3──ワンマンライヴを期待されつつ、いまのところ予定がない小野さん。『ランティス祭り』はライヴが観られる貴重な機会になりそうですね。

小野 ライヴのことは、すごく言われているんですよ。でも、まだその時期ではないですね。ランティスでやった男性アーティストの対バンライヴは、『おれパラ』(『Original Entertainment Paradise』)も『ロケパン』(『ネオロマンス・ライヴ ROCKET PUNCH!3』)もすごく楽しかったんですけど、その根源にあるのはやっぱりアフレコで、「役者さんたちと一緒に声を重ねていく」という作業に魅力を感じるんです。自分ひとりではできないことが、みんなといればできる、というのがこの仕事の醍醐味なんですよ。だから、今回の『ランティス祭り』でも、みんなと一緒に掛け合いで何か面白いことができればいいな、って思っています。楽しみにしていて下さいね。


Lantis website:小野大輔


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