――収録を終えての感想をお願いします。
小野さん:非常にカロリーを消費しました。僕は、料理アニメなど
料理の関連する作品を観ているとお腹が減るんですけれど、演じて
いてもそうなんだなって、あらためて思いました。
――演じていて難しかった部分はどんなところでしたか?
小野さん:相手との距離感をすごく考えました。家の中にいても距
離感っていろいろ変わるものなので、自分の中で組み立てながら収
録していくと、「今、間違えた!」なんて思ったりもして、難しか
ったですね。でも、そういう意味では自分から仕掛けた部分も結構
あったので、これを聴いてドキドキしていただけると嬉しいなと思います。
――好きなお料理のメニューはなんですか?
小野さん:麺類全般です。好きが高じて、最近は蕎麦を打ってみた
りもしました。今度はパスタマシーンが欲しいなと思っています。
――普段お料理はしますか?
小野さん:ごくたまにします。
――小さい頃からお料理をしていたとかは?
小野さん:作ってはなかったですね。でも、子供の頃は『OH!MYコ
●ブ』っていう料理漫画がすごく好きで。そこに出てくるレシピを
試してみたりもしたんですけど、実際作るとそんなに美味しくなか
ったという(笑)。それ以来作っていなかったですね。大学のときも
外食ばかりしていたし……そう考えると、作り始めたのは社会に出
てからかな? 「食」って大切だなぁと思ったんですよ。そういう
営みとか、生活の象徴だと思います。「メシを作る」ということからも、
生きているってことを感じられるなって。だから、本当に大人にな
ってからですね。ある意味、料理を作ることで、大人になったんだと思います。
――こだわって作る方? それとも、パパっと作るタイプ?
小野さん:こだわらない方ですね。CDのコメントでもお話しした
「豚野郎鍋」しかり(笑)、やっぱり簡単なのがいい。「豚野郎鍋」
は美味いですよ〜! 鍋を火にかける前にいい日本酒をかけるとま
た美味い。それに、ポン酢だけとか、柚子胡椒とか、塩だけをつけ
て食べてもいいし、そのままでも美味いんです。あ、コンソメのキ
ューブを半分くらい割って入れると、さらに味が濃くなっていいで
すよ! あと「味覇」(ウェイパー)とか使ってもいいですね。
「味覇」は魔物ですよ。なんせ「味の覇王」と書いて「味覇」ですからね!
――自分で挑戦したいメニューはありますか?
小野さん:刀削麺ですね。究極の麺料理なんですよ、刀削麺って。
薄いところとコシがあるところが一体になっていて、それを茹でる
ことにより、すすったときと噛んだときと、一つの麺で食感が違う
んですよ。そして、麺一本一本も違う。刀削麺を極めれば、僕はも
う思い残すことはないかな、と思います(笑)。
――料理が絡んだ作品で好きなマンガやアニメは?
小野さん:『美味●んぼ』、『ミスター●っ子』、『中●一番』、
『クッキン●パパ』、『鉄鍋の●ャン』など、いろんな作品が好きです。
――お料理にまつわる失敗談はありますか?
小野さん:野菜炒めを作っていたときなんですが、コショウのフタ
が取れて大惨事という、マンガみたいな失敗をしたことがあります。
――お袋の味といえばなんですか?
小野さん:甘い卵焼きです。僕の出身地である高知とか長崎とかっ
て、なぜか昔から、土地の味付けが甘いんですよね。歴史的な理由
があるらしんですけど、詳しくは『美味しんぼ』を読んでいただけ
れば(笑)。なので、卵焼きも砂糖が結構入っているので、普通に焼
いてもちょっと焦げるくらいなんです。それをおかずにご飯を食べ
たりしていました。
――じゃあ、ご自分で卵焼きを作るときも同じような味付けに?
小野さん:そうですね、甘いのを作りますけど、上手く焼けないん
ですよ。上手く焼けても、ちょっと違うなぁって思っちゃう。確か、
入れていた砂糖も、きび砂糖といったヘルシーなタイプのものを、
多めに入れていたと思うんですけど。未だにあの味がうまく出せな
いんです。“おふくろの味”って、真似できるものではないんだろうなぁ。
――「コレさえあれば、ご飯何杯でもいける!」という“おかず”はなんですか?
小野さん:なめ茸です。あいつは魔物です。なめ茸があれば、ご飯
何杯でも食べられます。
――「このメニューはこうして食べる!」などこだわりの食べ方はありますか?
小野さん:カレーにゆで卵を入れて、細かく刻みつつ、混ぜながら
食べます。これはウチだけの食べ方かもしれないんですけど、
いつもそうやって食べるんですよ。ぐっちゃぐっちゃで、見た目は
すごく悪くなるんですけど、ウマイんです!
――今まで食べたメニューで、忘れられない究極の一品はなんですか?
小野さん:目玉焼き丼。究極のメニューですよ。目玉焼きをご飯の
上にのせて、お醤油とかをかけて食べるんですけど、これは忘れら
れないっていうか、自分で作ってすごく美味しかった。これも簡単
なんですけど、詳しくは『美味しんぼ』を読んでいただければ(笑)。
――これから食べてみたい噂の(幻の)一品はなんですか?
小野さん:幻魚(ゲンゲ)という魚です。富山の方のお魚らしいん
ですけど、深海魚で、とろみがついているらしくって。捕れた
ときからぬるぬるしているそうなんです。天ぷらにすると美味しい
みたいですよ。
――ハンバーグやブリュレは作ったことはありますか?
小野さん:ブリュレはないですけど、ハンバーグは作ったことがあ
ります。ハンバーグだと、上に目玉焼きが乗っているのが好きです
ね。……って、どんだけ目玉焼きが好きなんだって話になっちゃい
ますけど(笑)。定食屋さんのハンバーグ定食とかって、たいてい目
玉焼きが乗っているじゃないですか。だから、大学の近くにあった、
江古田の「洋庖丁」(ようぼうちょう)のハンバーグ定食はすごく好
きだったな。安いし、オススメです。といっても、練馬と板橋の人
しか分からないと思いますけど(笑)。
――このCDを、どんなふうに楽しんでいただきたいですか?
小野さん:監修の先生が付いてらしてて、本格的なメニューが作れ
るという部分で、とても勉強になりますし。このCDがきっかけで、
「料理し始めました!」っていう人がいてくださるとすごく嬉しい
なって思います。僕が、料理とか食文化というものに興味を持った
のって、やっぱり漫画やアニメだったので、この作品がそんな入口
になってくれるといいですね。
――では、最後にメッセージをお願いします!
小野さん:『料理は愛情!』
――小野さん、ありがとうございました!!
2009年05月22日
Menu-1 カレシ×小野大輔さん。
posted by カレシピ at 17:56| カレシピ×インタビュー