3月23日から26日まで開催された東京国際アニメフェア。25日にはサテライトのブースで「キスダム」のトークショーが行われた。
ステージには、「キスダム」の監督・長岡康史と、主役の哀羽シュウ役・小野大輔が登壇。プロモーション映像の上映などが行なわれたあと、長岡は「映像を見てリアルなイメージを抱かれたかもしれませんが、基本的には荒唐無稽な、漫画のようなものをやりたいと思っています。スタッフには、テンションをもっとも重要視するようお願いしました。制作が、日本でもトップクラスのレベルの人がそろっているサテライトということもあり、お話自体も技術ありきのものとして制作しています」と語る。
また小野は、みずからが演じるシュウについて「とても挑戦的な目をしていて、心の中に熱いものをもっているキャラなんですが、心の奥底には暗いものもあるようです。ですが、今までに僕が演じたキャラで、ここまで自分のことを前に押し出すキャラは珍しいですね。1話につき100以上の台詞があって、しかも「!」がついているものばかり(笑)。そのため収録するとき、ついマイクに向かって前のめりになってしまいました。
現在3話までのアフレコを終えたところですが、もう1クールやったんじゃないかというくらいのテンションです。僕が以前長岡さんの作品に出演させていただいたときとは全然違うタイプのキャラなんですが、そのときの作品のテンションがすごくよかったので、『キスダム』にもそれを注ぎ込みたいと思っています」と語った。
最後に小野は「『キスダム』というタイトルはいったい何のことだろうと思われるでしょうが、僕らにもわかりません。物語の根幹に関わってくるテーマだと思うので、いろいろと想像しながらやっていきたいとです。キャストもスタッフもセーブすることなく全力120パーセントでやっていきたいと思いますので、皆さんも気合いを入れて見てください」と語る。また長岡は「最近ありそうであまりなかった直球ど真ん中、少年漫画の王道みたいな路線を、今の時代にあったかたちでお送りしたいと思っています」と語ってこのステージは幕を閉じた。
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