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離婚後の人生は男女で明暗分かれる？ 未来系めざす「離活」妻 「離婚うつ」に苦しむ夫

　結婚して5年未満といえば、小さな子どもがいる家庭も少なくないが、必ずしも「子はかすがい」ではないよう。インフォシークが2004年に実施したアンケートでは、「離婚を思いとどまる理由」として「子供が片親ではかわいそうだから」は男性が48.3%だったのに対し、女性は38.3%にとどまった。また、離婚を切り出すのも「女性から」が圧倒的に多く、80.5%となっている。

　荘司さんのケースでもわかるように、子育てで余裕を失っている時期ほど、妻の夫への関心は薄れがち。しかも30代といえば、夫も職場で最前線のプレイヤーとして働いているときだ。おたがい生活がすれ違っても不思議はない。

　妻の離活が疑われる場合、夫ははたしてどうすればいいのだろうか。

■心を守る
　大切なのは、離婚による「悲劇の連鎖」を食い止めること。男性の場合、とかく問題をひとりで抱え込みがちだが、周囲に相談して心の負担を軽くすることが大事。とくにうつ状態になると、いたずらに自分を責めたり、あるいは相手を攻撃したりと、冷静な対応ができなくなる。早めに離婚カウンセラーや夫婦カウンセラーに相談しよう。民間やＮＰＯ団体で手掛けているほか、自治体が無料相談窓口を設けていることもある。

■職を守る
「忙しいのが悪いんだ」と短絡的に転職を決行する人もいるが、くれぐれも慎重に事を運ぼう。上司などに相談し、ほんとうに退職以外に方法はないのか、検討してみてはどうだろう。それでも転職を、ということであれば、戦略を練ったうえで実行したい。オールアバウト「転職のノウハウ」ガイドで、キープレイヤーズの代表取締役を務める高野秀敏氏は、次のようにアドバイスする。

  「転職するなら、まず現職での自分の評価を上げること。上司にゴマをすり、彼の評価を上げるよう死力を尽くす。そのうえで、エージェントを使って静かに転職活動を。エージェントはＨＰには掲載されていない情報も持っているので、利用する価値はある。退職してからの転職活動は足元を見られるので回避すべきです」

■財産を守る
　離活中の妻にとって、離婚後の生活資金の確保は死活問題。とくに子どもがいる場合はなおさらだ。なかには夫の口座から黙ってお金を引き出してしまう女性もいる。これを取り戻したければ、民事訴訟法186条にしたがって裁判所に調査嘱託を申し立て、金銭の流れを調べてもらうこともできる。

　ところで、慰謝料は50～300万円くらいとまちまちだが、分割払いや、株券、不動産による支払いも可能。ただし、籍を抜く前に財産分与をすると、「親族への分与」ということで特別控除の適用外となり、税金がかかってしまう。自宅を妻に与える場合は、離婚が成立してからにしよう。

　もちろん、妻の心を取り戻すことができれば、それに越したことはない。ＮＰＯ夫婦問題相談チェンジの小林美智子氏はこうアドバイスする。

  「女性はけっこう安上がりな生き物なんです。ちょっとしたコツをつかめば、お金なんてかけなくても、ちゃんとこちらを向いてくれる。そのコツとは“お姫様扱い”してあげること。ありがとう、おいしかったよ、などマメに感謝の言葉をかける。力仕事は進んでやってあげる。これを続けるだけで、気持は変わってくるはずですよ」