(CNN) アフガニスタンの復興支援のために展開している国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は30日までに、同国で戦闘などに巻き込まれて死亡した民間人は今年1─10月期に2038人に達したと報告した。前年同期は1838人で、10.8%増。
このうち1404人は、政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバーン絡みの戦闘によるもの。また、468人は、駐留米軍もしくは北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)の戦闘により死亡した可能性があるとしている。166人はその他の要因による。
アフガン東部クナール州では28日、ISAFによる空爆で学生8人を含む民間人10人が死亡した可能性が浮上している。駐留米軍当局者は、死亡したのは9人でいずれも反政府武装勢力としている。
駐留米軍やISAFの空爆に一般人が巻き込まれて死亡する例は跡を絶たず、反米感情を煽ってもいる。アフガン駐留米軍のマクリスタル司令官は先に、反米感情の増幅は作戦遂行で障害になるとして、空爆の在り方を再検討する考えを示していた。