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【社会】

小沢氏団体 数カ月で15億円出入り、記載なし

2010年1月1日 朝刊

 小沢一郎民主党幹事長の関連政治団体「改革フォーラム21」の口座に2004年10月、同団体の政治資金収支報告書に記載のない現金約15億円が入金されていたことが関係者への取材で分かった。資金は数カ月の間にすべて出金されていた。東京地検特捜部は資金の原資や出金先などの解明を進めている。

 関係者によると、フォーラム21の担当者は04年10月、銀行口座を新たに開設。億単位の資金が同月中に、既設口座や新規口座に分散して入金された。しかし、口座に入った計約15億円は数カ月間に複数回に分けて出金されたという。

 入金直後の同年11月1日には1万円札のデザイン変更があり、特捜部は、いずれかに現金で保管されていた資金を新札に切り替えるため、いったん口座に入金した可能性もあるとみている。

 フォーラム21は1992年、自民党議員だった小沢氏の所属する派閥の政治団体として設立。小沢氏の自民党離党後も存続し、07年以降は小沢氏側近の元参院議員が会計責任者を務めている。

 フォーラム21の収支報告書では、設立当初は企業献金などで数千万円単位の収入があった。98年以降は7億円前後を毎年繰り越しているが、年間収支が1000万円を超えた年はほとんどない。計約15億円の出入りがあったとされる04年分の収入は122円で、支出も12万8877円だった。

 フォーラム21と小沢氏の事務所は、本紙の取材申し込みに対し、31日時点で回答をしていない。

 

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