(cache) 徳洲会が病気腎移植再開 万波医師ら臨床研究で - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  病気腎移植の再開について記者会見する宇和島徳洲会病院の万波誠医師=31日午後、愛媛県宇和島市

    徳洲会が病気腎移植再開 万波医師ら臨床研究で

     医療法人徳洲会は31日、がん患者の腎臓を別の患者に移植する「病気腎移植」を、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で臨床研究として実施したことを明らかにした。

     病気腎移植は2006年の臓器売買事件をきっかけに、同病院の万波誠医師ら「瀬戸内グループ」が長年続けてきたことが表面化。医学的妥当性が疑われてストップしていたが、3年ぶりに再開した。

     徳洲会によると30日午前、呉共済病院(広島県呉市)で、50代の小径腎腫瘍の男性患者から同意を得て腎臓を摘出し、がん細胞を切除。宇和島徳洲会病院に運ばれ、同日夜、腎臓病で透析中の40代の男性患者に万波医師が移植した。摘出は「瀬戸内グループ」の一人、呉共済病院の光畑直喜医師が担当した。

     徳洲会幹部は「引き続き研究実績を重ね、将来的に患者の利益になるよう努力をしていきたい」とコメントした。

     病気腎移植をめぐっては、万波医師らを支持する患者らが日本移植学会の幹部を訴える事態にもなった。厚生労働省は07年に病気腎移植を原則禁止したが、臨床研究としての実施は認めている。

      【共同通信】