2009.12.31 Web posted at:  13:27  JST Updated - CNN
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ISAFが共同調査を提案、アフガン作戦での民間人死亡説

(CNN) アフガニスタンでイスラム強硬派勢力タリバーンの掃討作戦を実施する北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が26日、同国東部クナール州で行った作戦で生徒8人を含む民間人10人が死亡したとされる問題で、ISAFは30日、事実関係の確認のためアフガン側との共同調査を提案した。

同時に作戦の標的は同州ガジ・カーンで攻撃を繰り返していた反政府武装勢力だったと主張。外国軍とアフガン軍の混成部隊が村落に入った際、複数の建物から銃撃を受けて応戦、9人を殺害したとしている。その後の捜索で、自動ライフル、弾薬の他、爆薬など爆弾製造の材料も押収したと説明した。

アフガン大統領府が現地へ派遣した調査団は30日、全員が民間人の10人の死亡を確認し、うち8人は高校生らの生徒だったと結論付けた。作戦現場で村の長老、犠牲者の遺族や学校の校長から情報を得た上での結論ともしていた。

ISAFの説明はこれに反論するもので、アフガン側の調査結果を裏付ける証拠もないと主張している。

作戦は当初、空爆も含むとされていた。アフガン駐留米軍当局者は29日、作戦は米軍、アフガン軍が共同実施したとし、殺害した9人は米軍などの追跡の対象になっていたことも明らかにしていた。9人はいずれも男性。

タリバーンはアフガン南部、東部に拠点を構築。クナール州はパキスタンと国境を接する。

駐留米軍やISAFの空爆に一般人が巻き込まれて死亡する例は跡を絶たず、反米感情を煽ってもいる。アフガン駐留米軍のマクリスタル司令官は先に、反米感情の増幅は作戦遂行で障害になるとして、空爆の在り方を再検討する考えを示していた。

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