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2010年元旦の月食と半月後の日食

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Lunar Eclipse on January 1th, 2010
Image credit: 国立天文台 天文情報センター 暦計算室

Lunar Eclipse
Image credit: 国立天文台 天文情報センター 暦計算室

Sun Eclipse
Image credit: 国立天文台 天文情報センター 暦計算室

2010年元日、未明に全国で部分月食が見られる。しかもその半月後には、部分日食も見られる。

月食は月が地球の影の中に入り、月に太陽光が当たらなくなることでそれが欠けて見える現象。したがって月食が起こるとすれば満月時であり、地球の影に完全に隠れた場合「皆既月食」となるが、元日の月食は月の一部が隠れる「部分月食」。

元日の午前3時51分からかけ始め、最大は午前4時23分。その後元に戻り始め、午前4時54分に終わる(上図トップ参照)。今回は僅か8パーセント程しか欠けないのだが、その様子は肉眼で充分確認することができるものである。

一方、この半月後の1月15日には、中部以西で部分日食が見られる。日食は地球と太陽の間に月が入り月が太陽を隠す現象であり、ゆえに起こるとすれば新月時。15日の日食は日没前に始まり、太陽が欠けたまま沈んでいく「日没帯食」。ちなみにこれは、アフリカ中部からインド南部、中国にかけては「金環日食」(太陽が月の縁からはみ出し指輪のように見える)となる。

日食の開始は午後4時45分過ぎ。太陽はかなり低空にあるので、西の空が開けた場所でないと見ることができないことに注意。

なお、月は約1ヵ月で地球の周囲をまわる。元旦の月食からちょうど2週間後、すなわち月が地球の回りを半周したところで日食を迎えるというのは、月が地球の周りを回っていることを実感させるものである。

■国立天文台 天文情報センター 暦計算室
http://www.nao.ac.jp/koyomi/

Written by sorae.jp編集部天文班

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