石川遼は今年、ゴルファーとしてだけでなく人間性も問われる

　プロ２年目に驚くべきスピードで成長し、賞金王になった石川遼（18）。このオフには「謙遜していいのか。賞金王だけは自覚を持たないといけない」とプライドをちらつかせている。
　この自覚と連戦の疲労がマイナスに働くのではないかと、ツアー関係者がこういう。

「日本オープンで携帯シャッター音に激怒した事件から、石川は怒りを表に出すようになった。『ナイスパーじゃねえよ』と悪態をついたブリヂストンオープンは、実は暴言だらけだったのです。
　池ポチャした初日、ウォーターショットを打とうとした石川にギャラリーが応援すると、小声で『打ちたくて打つんじゃねえよ』。カメラマンには『こんなの撮らなくてもいいだろっ』と吐いた。挨拶されても素通りすることが多かったようです。賞金王の自覚が過剰に働き、態度がより尊大になる素質は残念ながらあるのです」
　新年は５日にも日本を離れ、タイで行われる団体戦「ザ・ロイヤルトロフィー」（８〜10日）に出場する。大会後はタイで短期間の合宿を張る計で帰国後は恒例となったスキー合宿も行う見込み。２月４日の「ノーザントラストオープン」から米ツアーで数試合戦う。マスターズなどメジャー出場も控えている。
　日本ツアーでは６月から９月までは実に12連戦が予定されている。今季は９月から17連戦を戦ったが、十分な休養もない苛立ちも暴言の元になったという声もある。
　目まぐるしい速さで階段を上る石川の３年目こそゴルファーとしてだけでなく、人間性も問われるシーズンになる。