痴漢などの犯罪防止のためJR埼京線の車内に設置された防犯カメラ=28日午後、埼玉県川越市、越田省吾撮影
JR東日本は28日、東京都と埼玉県を結ぶ埼京線で、防犯カメラによる撮影を始めた。痴漢対策の一環で、埼京線は首都圏で最も痴漢被害が多い路線とされ、JR東や警察は「抑止力」を期待する。
JR東によると、防犯カメラは縦12センチ、横15センチ、奥行き20センチで、1号車(大宮方面)に設置。一定期間を過ぎた画像データは上書きする形で消去する。28日から2台設置した1編成で撮影を始め、1月下旬には4台設置の1編成を追加投入する。
埼京線では痴漢被害が後を絶たず、2001年にJR東では初めて女性専用車両が導入された。最近はネットで仲間を募るなど痴漢の悪質化が目立ち、警察当局の強い意向を受けてカメラを導入した。