【書評】『ウェブはバカと暇人のもの』
- 2009 12/29 (Tue)
昨日、自宅近所のショッピングセンターの書籍コーナーに立ち寄ったとき、ふとこのウェブはバカと暇人のもの が目に止まった。
私は、仕事柄インターネットを使用する機会が多いこと、お分かりのようにウェブサイトを運営していることからネットは比較的多く利用するが、最近、ウェブの中が非常に気持ち悪いと感じているのだ。
例えば、Yahoo!知恵袋などGoogleですぐ調べればわかるような質問したり、それを親切に答える人がいたり、ただ100円玉を拾っただの投稿した場合すぐに「通報しますた」と揚げ足を取る者が現れそうだし、Twitter上では四六時中下品な会話をいつも繰り返している者がいるし、生活状況を四六時中Twitterで中継したり、人や企業の誹謗中傷など多い。これらの発言や行動を見てもまるで子供のように低脳で常識が無い物も多い。また、ハッシュダグが重なり、それに対してアンチハッシュダグを作り誹謗中傷をするなど業務妨害をするものがいたりする。
その他、SNSやブログのコメント欄で間違ったことを書いた場合のすぐに炎上する場合も多い。また、アダルトサイトに誘導するためのコメントが入ったり、裏では「知ったかしている」など何の根拠でそんなことを言っているのか分からない者はいるし、Twitterでリムーブされたぐらいで文句を言う者はいるし、SNSやTwitterでは見知らぬ人から友人の追加リクエストやコメント(返信)が来たり等の邪魔が入る。本当に世の中は「本のタイトル通り」であることがわかる。このように暇なネット住民はネットの場では自分の好き放題言っているが、現実の場になると、何も言えないのが現状だ。
WEBサイトを運営している場合や、SNSなどで実際の友人とのコミュニケーションに使っている場合、経験するのはネット住民により大なり小なり邪魔が入ることでは防げないのか?やはり、個人や企業でネットサービスを利用する、提供するとなるとリスクを覚悟の上行っていかなければならない。
ただ単に運営妨害なのか、記事上の誤りがきっかけとなり炎上につながっているのかで対処法はかわってくるのだ。そのようなときにどう対処すべきかと言うことも記載されている。また、予め予防する方法も本書には記載されている。個人でサイトを運営している方、日ごろWEBサービスに疲れきっている方から、企業でホームページ等の企画担当者にはぜひ読んで頂きたい書籍である。
筆者が読んでみて気になったっポイントを幾つか上げておく。
第1章:ネットのベビーユーザーはやっぱり暇人
●「ネットで叩かれやすい10項目」
第2章:現場で学んだ「ネットユーザーとの付き合い方」
●ネットは最も発言に自由度の無い場所
●「ネットで消費者の声を聞け」は大ウソ
第3章:ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
●コピペできない雑誌新聞はネットにさほど影響なし。
●ネットはさほどテレビを敵視していない。
第4章:企業はネットに期待しすぎるな。
●企業がネットで上手くやるための五箇条
●「WEB2.0」とか言う前に「WEB1.374」ぐらい見につけるべき
●馬鹿の意見は無視してOK
第5章:ネットはあなたの人生を何も変えない。
最後に、この書籍を読み終えて、ネットは便利であるものの、暇なネット住民に付き合っていては自分たち自身も棒に振るのではないだろうか。実際はネットの利用方法を考え直し、すべてリアルの場で努力する必要が有ると言うこと。筆者が今まで言いたかったことをずばり代弁してくれた。
筆者も実際にSNSやTwitterにはまりすぎて、彼らと付き合ってしまっていることを今になって後悔し反省しているのだ。筆者もその一員だったことは認めるが今後は改めたい。その為、某SNSは退会しTwitterでは例外を除きリアルの友人のみフォローしているようにしている。今後友人の連絡用としてWEBサービスを活用していきたいと思うし、もう一度ネットの使い方を見直していきたい。
ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)
著者:中川淳一郎
価格:798円
Comment
※本サイトでのコメントは現在承認制をとらせていただいております。また、違法行為・公序良俗に反する発言、誹謗中傷等の否定的でネガティブな発言、意味不明な商品等の宣伝は確認次第速効削除いたします。ソフトウェア、各種製品等のサポート業務は行っておりません。誤字、脱字等のご指摘、記事に関する質問は左下のメールフォームをご利用ください。Page Top