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増える鉄道自殺 運休・遅れ原因の45%に(2/2ページ)

2009年12月30日17時23分

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図:  

■2時間で4人が

 今月9日夕、首都圏ではわずか2時間余りの間に4件の鉄道自殺が相次いだ。なぜ鉄路で自ら命を絶ったのか。それぞれの事情を見つめた。

 午後5時15分 東京都千代田区のJR駅で、茨城県在住の男性(51)が快速電車にはねられて死亡した。ホームにいた男性が自ら線路に飛び込んだ。遺書はなかった。

 午後5時55分 東京都葛飾区の京成線の踏切に立ち入った無職男性(65)が、電車にはねられて死亡した。遮断棒をくぐって線路に入るところを目撃されている。

 山谷の簡易宿所に暮らし、生活保護を受けていた。友人らによると、最近体調不良に悩んでいたという。

 午後6時9分 さいたま市内のJR線で女性がひかれた。埼玉県警で身元確認中だが、近くに住む外国人とみられる。日本に住む子ども夫婦に孫が生まれるため、来日していた。遺書には「言葉や生活が激変し、ストレスが重なった」という内容がつづられていたという。

 午後7時25分 神奈川県大和市の東急線の駅に入ってきた急行電車にホームから男性が飛び込んだ。持っていたショルダーバッグの中身は現場に散らばった。その中に「ごめんなさい」と記されたメモがあった。

 男性は薬剤師。勤務していた病院の職員は「家族からは事故としか聞いていない」と話した。(石田博士、小林誠一)

■都が悩み相談

 悩みを抱えている人に対し、東京都内では、いのちの電話(03・3264・4343、24時間年中無休)、東京自殺防止センター(03・5286・9090、午後8時から午前6時、年中無休)などが電話で相談を受けている。各地の「いのちの電話」の番号は、日本いのちの電話連盟のサイト(http://www.find-j.jp/zenkoku.html)で確認できる。

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