岡山放送局

2009年12月30日 15時38分更新

「年越し派遣村」開設


仕事を失い路上での生活を余儀なくされている人たちに年末年始を温かく過ごしてもらおうという「年越し派遣村」が29日から岡山市北区の公園で始まりました。

これは労働団体など岡山市内の18の市民団体が去年、東京で開かれた「年越し派遣村」にならって開催しているもので、岡山市北区大供の公園には寝泊まりするためのテントなどが設けられました。初日の29日は仕事を失って路上での生活を余儀なくされている人などおよそ20人が集まりました。

会場では市民の寄付によって集まった衣類や布団などの生活用品が無料で配布されていて、面接用にスーツを探す人や毛布を手に取る人の姿が見られました。
また借金や健康の相談に弁護士などが応じるブースが設けられているほか昼からは炊き出しも行われることになっています。

福岡から来た20代の男性は「借金の取り立てで仕事を辞めざるを得なくなって岡山に来ました。もう2度とお世話にならないように頑張って仕事を探します。」と話していました。
市内で路上生活をしている人はおよそ120人いると見られていて、年々20代などの若い人が増えてきているということです。

この「年越し派遣村」は1月3日まで岡山市北区の大供公園で開かれています。