関経連自身、中堅・中小企業が中心の関西経営者協会とも統合(5月)、活動の幅も広がっていた。京大や阪大、慶応大、早稲田大など15大学も会員で、産官学連携の中核組織との自負もある。いずれも経団連にはない特徴だ。
12月になって下妻会長は、前原誠司国土交通相ら政務三役と懇談。終了後、「顔つなぎができ、いい機会」と安堵(あんど)の表情を見せた。関経連は前後して近畿選出の民主党国会議員や民主党大阪府連との懇談会の開催にもこぎつけた。
関経連内部ではさらに労働組合やNPO、住民との連携を深めるなど経済団体としての活動領域を広げ、関経連自体の目線を変えていく必要性も指摘されており、来年以降の大きな課題となる。
年明けには、直嶋経産相と懇談する方向で日程調整している。(永島学)