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ひと:大橋秀行さん 日本プロボクシング協会の新会長

 全国281ジムで構成する日本プロボクシング協会の新会長(任期は来年4月から)に決まった。7期21年務めた原田政彦(ファイティング原田)会長(66)の後任で「偉大な人の後でプレッシャーを感じる」と身を引き締める。

 現役時代は「150年に一人の天才」をキャッチフレーズに、軽量級では破格の強打を持つカウンターパンチャーとして世界ミニマム級王座を2度獲得。現役引退後の94年に大橋ジム(横浜市西区)を開き、川嶋勝重選手(引退)を世界王者に育てた。有力ジムに成長させた手腕とユーモアあふれる人柄で、早くから「将来のプロボクシング界のリーダー」と目されてきた。

 07年に同協会副会長に就任してからはキッズ大会創設、女子のプロ認可などに尽力。少子化などでジム練習生数が減少傾向にあり、競技人気も低迷しているが、「いかに強い選手を育てるかでなく、いかにボクシングを一般の人に見てもらい、練習生を増やすかを第一に考える」と競技普及を最優先する考えだ。

 難題山積にも「昔から期待されるのが大好き。ピンチになるとワクワクする」。90年、韓国選手に九回KO勝ちし、日本選手の世界挑戦21回連続失敗という屈辱の記録を止めた。「ボクシングで人々を元気づけるのが協会の役割。聞く耳は持っています。記者の方も耳の痛い話をどんどんしてほしい」。選手時代と同様に悪い流れを変え、時代を切り開く役回りを担う。【来住(きし)哲司】

 【略歴】大橋秀行(おおはし・ひでゆき)横浜市出身。横浜高-専修大(中退)を経てヨネクラジムでプロボクサーに。妻(45)、猫2匹と暮らす。44歳。

毎日新聞 2009年12月30日 0時05分

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