ホーム > リング > リング最新紙面記事

吉田が石井粉砕へ“中年魂”魅せる!

 笑顔でコメントした吉田秀彦=東京・戸越銀座のジェイロックワークアウトスタジオ
 笑顔でコメントした吉田秀彦=東京・戸越銀座のジェイロックワークアウトスタジオ

 「Dynamite!!」 (31日、さいたまSA)

 中年のトリデになる。1992年のバルセロナ五輪柔道78キロ級金メダリストで格闘家の吉田秀彦(40)=吉田道場=が28日、都内で練習を公開した。08年北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト・石井慧(23)=アイダッシュ=の大みそかデビュー戦の相手を務める吉田は、平常心で五輪金メダリスト対決に臨む構えを強調。アラフォー世代が不惑の意地でスーパールーキーをたたきつぶす。

  ◇  ◇

 吉田は「そういう試合の後だったので『次、僕がやらなきゃ』と思った」という。「そういう試合」とは11月29日に行われたボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ、内藤大助-亀田興毅戦。35歳の王者・内藤が、ちょうど一回り年下で23歳の亀田に敗れ、世代交代を許した一戦だ。

 その後、「内藤君と一緒にイタ飯(イタリア料理)を食った」という吉田は会食中、「そういえば石井も若いな、と思いながら。亀田と年齢差があったので、けっこう(自分と)だぶらせるところがあった」と話す。

 吉田と石井は17歳差。吉田が新日鉄の社員としてバルセロナで金メダルを獲得した時、石井は幼稚園児だった。吉田が「やらなきゃ」と奮い立ったのは当然だろう。

 石井戦が行われるはずだった「SRC」の「Dynamite!!」への合流が決まってから、吉田は「オレ、やめようかな」「石井はボビー・オロゴンと戦った方がいいんじゃない?」などと不穏な発言を連発したが、それも終わり。「(石井戦は)1つの過程だと思う。それほど僕にとっては(特別な)何とかの大会ってのもない」と、平常心に戻っていた。

 「練習と試合はぜんぜん違う。実戦の部分で僕の方が試合数はこなしている」と02年の転向以来、総合格闘技を7年、17戦こなした自負もチラリ。シウバ、ミルコ、バーネット…。世界の頂点と勝負してきたキャリアで石井の前に立ちふさがる。

(2009年12月28日)
Copyright(C) 2007 Daily Sports All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp