2009年8月14日17時2分
東京都豊島区のマンションで出火したLGエレクトロニクス社製の洗濯乾燥機=東京消防庁提供
LGエレクトロニクス社製のドラム式洗濯乾燥機から出火する火災が、7月に東京都内で2件発生したことが、東京消防庁の調査でわかった。同型機は3件の火災が起きたとしてリコール(無償交換)されたが、今回の2件はいずれもその後に起きた。これまで回収できたのは販売台数の4分の1にとどまる。同庁は「重大な火災につながるおそれがあり、使用をやめて早く交換を」と呼びかけている。
同庁によると、7月28日午前10時ごろ、豊島区のマンション1階の部屋で、同型機やブレーカーが焼け、周囲の壁も焦げた。29日午前11時ごろには、台東区のビル1階の診療所で、同型機が焼けた。いずれも接続不良から過大な電気抵抗が生じて発火したという。
2台とも型式が「WD―E52WP」で本体が白色のもの。同型と、本体が銀色の「WD―E52SP」は今年2〜6月、東京、千葉、宮城で3件の火災が起き、同社が7月21日にリコールを発表した。同社によると、この2タイプは08年2月〜09年4月に日本国内専用モデルとして4601台が販売された。うち回収できたのは12日現在で1182台という。
問い合わせは、同社フリーダイヤル(0120・830・094)へ。