岡山放送局

2009年12月28日 20時0分更新

美作の融資詐欺事件で2人起訴


美作市で温泉旅館を経営していた元社長らによる融資金の詐欺事件で、元社長ら2人が赤字の会社を黒字に見せかけるうその決算書を金融機関に提出して6億7000万円あまりの融資をだまし取ったとして詐欺の罪で岡山地方検察庁に起訴されました。

起訴されたのは美作市の温泉旅館「たつみ山荘」を経営する会社の元社長、神原哲哉被告(53)と元支配人の河野隆信被告(55)です。

起訴状などによりますと2人は、赤字に陥っていた会社の決算書を黒字に粉飾した上で、岡山市と美作市の2つの金融機関に提出し、平成18年から20年にかけてあわせて6億7000万円あまりの融資をだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。

岡山地方検察庁によりますと神原元社長は罪を認めていますが、河野元支配人は否認しているということです。

この事件では神原元社長らとともに融資金をだまし取ったとして津山市の建設会社の従業員が逮捕されていましたが、岡山地検はこの従業員については2人から指示を受けて事件に関与したとして起訴猶予としました。