2009年12月28日 20時0分更新
湯を湧かしたときに響く釜の音で吉凶を占う「鳴釜の神事」で知られる岡山市北区の吉備津神社で釜がある御釜殿のすす払いが行われ、1年の汚れがきれいに落とされました。
吉備津神社の御釜殿は、釜で湯を湧かしたときに響く音の大きさや長さで吉凶を占う「鳴釜の神事」で知られ釜の火は数百年にわたって絶えたことがないと伝えられています。
28日は、白い装束を着た6人の神職が頭や口もとを手ぬぐいで覆ってから御釜殿に入り、葉の付いた竹で天井の梁や壁にたまったすすを払い落としていきました。
御釜殿の1年分のすすはおよそ2升分にもなるといわれ床の上が真っ黒に覆い尽くされると、神職たちはほうきを使って丁寧に掃き集めていました。
作業に当たった神職の1人は「来年が明るく楽しい年であることを願って作業にあたりました。すす払いできれいにして気持ちよく参拝してもらいたい」と話していました。
御釜殿では、元日に1年の吉凶を占う「初釜の神事」が行われ、吉備津神社には3が日で4万5千人の初詣客が訪れるということです。