母親に包丁、Ｖシネ脚本家殺人未遂で逮捕

　母親を包丁で刺そうとしたとして、警視庁荻窪署は２７日、殺人未遂容疑で東京都杉並区天沼、シナリオライター石川雅也容疑者（４８）を現行犯逮捕した。母親（７９）にけがはなかった。石川容疑者は「母と芝居を打っただけ」と容疑を否認している。

　逮捕容疑は、２７日午後６時４０分ごろ、自宅リビングで母親の首をつかんで包丁を突き付けた疑い。母親から荻窪署に「息子が包丁を持ち出した」と通報があり、駆け付けた警察官に「女房の居場所を教えろ。教えなければ母を殺す」などと脅したが、取り押さえた。

　荻窪署によると、数日前に石川容疑者の妻から「夫から家庭内暴力を受けている」と相談があり、妻と子どもは自宅外に避難している。

　石川容疑者は映画、ビデオで人気のシリーズ「実録柳川組」「新・日本の首領」「ミナミの帝王」「修羅の群れ」などの脚本を手がけていた。

　［2009年12月28日7時19分　紙面から］