「小沢さんこそ憲法をよく読んでほしい」――。共産党の志位和夫委員長は15日、中国の習近平(シー・チンピン)国家副主席と天皇陛下の会見をめぐり、民主党の小沢一郎幹事長が「陛下の行為は内閣の助言と承認で行われるのが憲法の理念だ。日本国憲法を読んでいるか」と発言したことを批判した。
志位氏は憲法7条の規定に照らし「外国の賓客と天皇が会見することは国事行為ではない。(憲法に)そういう項目が出てこない。公的行為だ」と指摘。そのうえで「公的行為は、政治的性格を与えてはならないのが憲法の定めるところ。政府が関与すれば政治的性格を与えてしまい、憲法の精神をたがえる」と記者団に語った。
一方、国民新党の亀井静香代表は15日の講演で、「陛下の国事行為は内閣の助言と承認に基づき行われると憲法にある」と述べ、鳩山由紀夫首相の対応を擁護した。小沢氏が宮内庁の羽毛田信吾長官に辞任を求めたことについては「いい男だから辞めることはない」と述べた。