自民党は18日、鳩山内閣が天皇陛下と中国の習近平(シー・チンピン)国家副主席の会見を慣行を破って実現させたことについて「天皇陛下の政治利用」と結論づける見解を発表した。会見は憲法に定める国事行為ではなく、内閣の助言と承認は必ずしも要しないと指摘。「鳩山政権の対中外交を円滑化するために、強引な形で実現された」とし、「国民の中国に対する考え方に悪影響を及ぼした」と批判した。
また、民主党の小沢一郎幹事長が「陛下ご自身に聞いてみたら会いましょうと必ずおっしゃる」と発言したことについても「憲法認識の欠如を厳しく指摘する」とした。