電卓の使い方について
2009-11-20 14:36:12 Theme: ブログ皆さんこんにちはリスク管理部保険数理室の青塚です。
要望がありましたので、今回は電卓の便利な使い方について書いてみようと思います。
試験では、電卓の便利な使い方を知っていると時間短縮につながります。
電卓の操作に慣れていない方は参考にしてみてください。
便利な機能その1(メモリー)
電卓には数値を内部に記憶しておくためのメモリー機能があります。
M+、M-キーはメモリーに加算、減算するためのキーで、MR(RM)キーはメモリーの値を呼び出すためのキーです。
例えば、35×24+22×37=?
という計算をする時、35×24の値を計算した後にM+キーを押します。その後22×37を計算し、M+キーを押します。その後MRキーを押せば、これら2つの計算結果が加算された値が表示されます。
メモリー機能を使ったおかげで、35×24=840という値を手書きでメモする必要がなくなる訳です
また、MC(CM)キーでメモリーをクリアできます。
便利な機能その2(グランドトータル)
これは、=キーを使って表示した答えを順次加算して記憶しておく機能です(メモリー機能の記憶とは別)。GTキーはこのグランドトータルの値を呼び出します。
先ほどの、35×24+22×37=?
という計算をしたいとき、 3 5 × 2 4 =と押した後、表示をクリアし、2 2 × 3 7 = と押したとします。そうすると、グランドトータルメモリーにはこれらの和が記憶されているので、GTキーでその値を呼び出すことができます
便利な機能その3(かけかけ機能)
実際このような名前なのかはわかりませんが、べき乗を計算するのに便利な機能があります。
例えば、まず 5 × × と打ってみてください(機種によっては×を1回押すのみでもできる)。
その後、2 = 、3 =などと打ってみてください。
10、15と表示されましたか? これは、それぞれ5×2、5×3を電卓が計算しているのです。
5×?という計算を?を変えていろいろ計算したいときは、毎回の5の入力を省略できるので便利です。
これを利用して、5 × ×と入力した後に=を何度も押すと、順番に5のべき乗が計算されていきます。
さらに、これとGTを組み合わせれば、等比級数の和の計算もできます
なお、乗算以外でもできます。
その他
・クリアエントリー(CE)キー
現在の表示数値のみをクリアします。(メモリー等は残る。)
数値を打ち間違えてしまった時などに重宝します。
・→キー
現在の表示数値をひと桁減らします。(例、12345が1234になる。)
打ち間違い時の訂正や、小数点以下の省略などに使えます。
と、これまで電卓の便利な機能について説明してきて言うのも何ですが、個人的には、試験中計算過程での結果を紙にメモしておくことも重要だと思っています。
なぜなら、もし答を出したあとで計算式の一部が間違っていると判明した場合、他の部分の計算結果をメモしていれば、間違えた部分のみ計算するだけで足ります。電卓のメモリー機能を駆使して答のみを出していた場合は、全てもう一度最初から計算し直しです。
また、大問で、(1)の計算の途中結果を(2)でまた使わなければならなくなった、なんていう場合もメモしておけばもう一度計算する手間が省けます。
なので、状況に応じて電卓の機能を使い分けるのが良いのかなと思います。(検算をするだけだったら、電卓の便利機能を使って素早く行うのが良いでしょう。)
以上で説明したキーや機能等は、メーカーによって多少の差があるので、(例えばMRとMCが一緒のキーになっていたり、GT機能が無かったり等)詳細は電卓の説明書で確認してくださいね。
おすすめは、MRとMCが別のキーになっていて、かつGTがあるものです。
もしこれから試験用の電卓を買う人がいましたら、参考にしてみてください。
1 ■コメント
お茶大M1の斉藤です。
電卓のMRやGT機能の使い方がよく分からなかったのでとても参考になりました。
ありがとうございます。
P.S.
今までの日本興亜損害保険㈱様や理系ナビの方々の支援にとても感謝しています。
有難うございました。
これから全力で頑張ります!