数学以外の試験科目2「年金・会経投」+ご連絡
2009-10-22 13:08:18 Theme: ブログリスク管理部保険数理室の島本です。
1つ前の記事に続き「年金数理」と「会計・経済・投資理論」の話です。
■年金数理
◎特徴
企業年金制度の各種財政方式、保険料や責任準備金の計算など。
生保と似ているが、保険集団全体での収支相等を考えるなど生保と異なる点も多い。
◎ポイント
1章と2章は生保の復習。
3章~5章が年金数理のメイン。ここが理解できればOK
実務編も分量は少ないが試験への出題頻度は高い(特に2章)ので疎かにしないこと。
◎勉強法
損保数理以上に教科書が難しい
しかし、まずは教科書を一通り読んでみて内容を掴むこと。(完全に理解する必要はない)それから教科書で調べながらでもよいので過去問を解いてみるのをオススメします。
財政方式の意味と各々の違いが分かってくると、途端に全体が分かってくると思います
◎参考書
なし
→教科書と過去問だけでなんとかなります(^-^)/
■会計・経済・投資理論
◎特長
企業会計原則、ミクロ・マクロ経済学、債券や株式の分析など。
他の科目に比べて暗記が多いが計算問題もあり。
◎ポイント
会計→企業会計原則は頻出。また最近改正された箇所は狙われやすい。
経済→範囲からIS-LM分析が消え、ゲーム理論が追加されたので注意。
投資→計算問題多し。教科書だけでなく参考書も使って計算してみること。
配点は会計25点・経済25点・投資50点なので、投資理論は重要(o^-')b
ただし今年から足切り制度があるので注意してください。
◎勉強法
○会計
基礎科目の中では一番暗記量が多く、直前だけでは大変。
仕分けはほぼ教科書からそのままの出題なので丸暗記で可。
また、法改正等で変更となった箇所は狙われやすい。
○経済
教科書を読み問題を解く→過去問演習で十分力がつきますが、上記のとおり出題範囲が変更になったので過去問を解く際は注意
○投資理論
教科書のみでは演習量が不足するので、参考書や過去問で問題を解きつつ理解するとよい。内容が章ごとに分かれているので、1つの章を読むごとに過去問を解いてみるのも手。
◎参考書
『証券アナリスト 1次対策総まとめテキスト 証券分析』(TAC出版)
→アクチュアリー試験の「投資理論」と証券アナリスト試験の「証券分析」は試験範囲がほぼ同じですので、同じテキストが使えます。教科書だけでは足りない計算問題を補うことができます。
■総括
どの科目にも共通していえることは、早めに教科書を読み終えて過去問に取り掛かるようにすることです。教科書の内容が多くても隅から隅まで出題されるわけではありませんから、過去問を解いてどこが重要なのかが分かれば効率良く勉強ができます。
2科目以上合格すれば、就職活動で大きなアドバンテージを得ることができますо(ж>▽<)y ☆
働きながらの複数科目受験は想像以上に大変ですので、学生のうちに一気に合格しちゃいましょう
□■□ ご連絡 □■□
前回の講義開始前に模擬試験の結果に基づいて組分けをお配りしていますが、課題等で勉強していく中で皆さんの理解度も上がっていることと思います。
ですので、次回からは自分の理解度に合わせて別の組に移ってもらってもOKです