「統計」の勉強法やポイント
2009-10-16 08:48:43 Theme: ブログこんにちは。
日本興亜損保 リスク管理部 保険数理室の桑原です。
今回は統計の勉強方法についてお話しします。
確率・統計・モデリングで統計を苦手とする方は多いと思います
そこのあなたですよ。
しかし、短期間で得点をアップできるものこそ統計なのです
例年、統計から出題される問題は大体決まっていて、解き方もほとんど同様なのです
なおかつ、配点も40点程ですので統計をマスターすれば合格にグッと近づきます
今から統計のポイントについて簡単に説明をします。
統計を勉強する上で覚える必要があるのは
● 中心極限定理
● 信頼区間
● 検定
● 第一種・二種の誤り
● 不偏推定量
● 最尤法
です。特に「中心極限定理」、「不偏推定量」は1日で簡単にマスターできるので頑張って勉強して下さい。
「最尤法」も解き方は決まっているのですが、きちんと理解していない人が多いので、ポイントを説明します。
最尤法でやることは一つで、尤度関数を最大にする推定値を求めればよいのです。
「対数をとって微分して0」となる推定値を求めればよいのではなくて、尤度関数を最大にする推定値を求めればよいのです。(ほとんどの問題は、たまたま上のやり方で求められただけです。)
前回の模擬試験の問題で分からなかった人の多くは、このことを知らなかったんだと思います。
「信頼区間」は覚えておくことは限られていて、
・正規分布(統計量が十分大きい場合もこれ)
・t-分布
・カイ2乗分布
を覚えておけば十分だと思います。信頼区間の求め方は非常に重要なので必ず理解して下さい。
「検定」は単に統計量が信頼区間に入っているかいないかの話なので信頼区間をきちんと理解していれば、難しくありません。
「第一種・二種の誤り」が統計を勉強していて一番良く分からない部分ですが、考え方は、
・第一種の誤り:
仮定が正しいのに誤り(棄却)してしまうこと、
言い換えると、正しい仮定なのに統計量が信頼区間に入らないことなので、最終的には信頼区間を求めればよいのです。
・第二種の誤り:
仮定が間違っているのに正しい(採択)してしまうこと、
言い換えると、間違った仮定での信頼区間に統計量が入ってしまうことです。
以上のことを理解してしまえば、ほとんどの問題はその応用なので確実に点数は伸びるはずです
課題を以上のことに注意しながら解いていけば、見違えるほどに成長するでしょう
課題などで分からなかった箇所等があれば、コメント欄でどんどん質問して下さい
試験まであと2か月となりましたが、頑張って勉強して下さい。試験に合格して新たな一歩を踏み出しましょう
1 ■お疲れ様でした。
飲み会等お疲れ様でした!
早稲田教育3年の平岡です!坊主だったやつです
桑原さんの講義……素晴らしかったです!!
着いて行きます!!笑
他の日本興亜の方や理系ナビの方もフランクで楽しかったです♪
来週以降も是非よろしくお願いします数学遠慮なく聞きます