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Wing-Mel No.385 手玉に取られた小泉総理

発行日: 2001/8/27

 _/          _/  _/                      手玉に取られた小泉総理
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H13.08.27 4,635部
 _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/         JOG Wing No.385
                                _/     国際派日本人の情報ファイル
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     小泉首相の政治生命ということからみて、13日靖国神社参
    拝は返すがえすも残念なことであった。誰がこの小泉内閣おと
    しいれ作戦を画策したのであろうか。

●火に油を注ぐ幹事長外交

         東南アジア五カ国歴訪中の自民党の山崎拓幹事長は、シ
        ンガポールのリー・シェンロン副首相との会談で、自ら率
        先して小泉純一郎首相の靖国神社参拝を持ち出した。イン
        ドネシアのメガワティ大統領との会談でも幹事長は靖国参
        拝に関連し、首相親書の中の「アジア太平洋の平和に積極
        的に貢献していく」との部分を読み上げ、理解を求めたと
        いう。

         シンガポール政府も現地マスコミも、首相の靖国参拝を
        比較的冷静に受け止めていた。それだけに、事実上の首相
        特使とも言える幹事長が、靖国参拝をあえて政治問題化し
        たことは不見識のそしりを免れないだろう。

         平成6年8月、マレーシアのマハティール首相は、歴訪
        中の村山富市首相(当時)に対し「50年前の(戦争の)こと
        を謝り続けるのは理解できない」とたしなめた。今回もメ
        ガワティ大統領はうなずくだけだったという。7年前と変
        わらない謝罪行脚の異様さに困惑しているのは、むしろ現
        地の人たちではないだろうか。中国、韓国のように靖国参
        拝にこだわる近隣諸国が存在するのは事実だが、未来志向
        の国々には別の対応があってしかるべきであろう。
                          (産経新聞 8.20 『主張』より抜粋)

■編集者・YoJirouより■

■小泉首相の人気

     小泉首相の人気はさすがである。YoJirouが前号で首相の1
    3日参拝をやや厳しく批判をしたら、早速読者の方数名から、
    批判、反論のメールをいただいた(これは珍しいこと)。

     われわれ若い世代は靖国神社参拝などあまり問題にしてない
    のだから、13日参拝でそんなに批判する必要はないとか、1
    3日参拝は小泉首相の見事な作戦だった、13日参拝は良かっ
    た、というような反論があった。
    
     YoJirouも小泉首相の13日参拝は、とにかく首相として参
    拝したことは評価するし、小泉首相が総理として成功すること
    を期待したいと思う気持ちは人一倍ある。それだけに大きく公
    言し続けた「15日参拝」の反故(ほご)が残念でならないの
    である。首相の言葉の重みが従来の凡庸首相と何ら変わらない
    軽いレベルになってしまったのである。誰であっても発した言
    葉の軽視はボディーブロウのようにじわじわと本人を蝕む。ま
    してや一国の首相ともなればこのボディーブロウは確実に効い
    てくる。

    (小泉総理は「内閣総理大臣として靖国神社に参拝する」とだ
    け公言すればよかったのに「8月15日に」と公言してしまっ
    た。深謀のなさだという考え方もある。「8月15日に」とい
    うのは朝日新聞記者か、朝日系のテレビ番組での誘導尋問に謀
    られたという論があるが検証していない。いずれにしても「8
    月15日」参拝は小泉総理にとっては大きな意味があった)

■苦渋の決断

     ぎりぎりの段階での苦渋の決断であったことは認めるとして
    も、15日を回避した参拝のもたらす悪影響は見逃せないもの
    がある。

     首相は「改革断行」を掲げているが、その決意を国民はどこ
    まで信じていくことができるのだろうか。近隣諸国の圧力によ
    って前言をひるがえすようでは、足元をみられてしまったとい
    えないか。国民は、強い意志をもった政治指導者の出現に期待
    を抱いていたのであり、失望感が急速に広まるのは間違いある
    まい。

         「靖国問題」を外交カードとして使ってきた中国、韓国
        などは、さらに声高に要求を強めるに違いない。来年以降、
        終戦の日に合わせて靖国参拝が実現できるか、国民は厳し
        く注視するだろう。(産経新聞 8.14)

■誰が首謀者か

     それでは誰が「15日参拝」を阻み、13日の前倒しとなっ
    たのだろうか。

         小泉首相は参拝後、周辺に「官房長官と幹事長に一緒に
        (反対を)言われてどうしようもなかった」と漏らした。
        (夕刊フジ 8.15)

     小泉首相はぎりぎりまで15日参拝を探っていた。自民党の
    山崎拓幹事長、加藤紘一元幹事長や、公明党、外務省は「15
    日回避」を求めていた。こうした中で福田康夫官房長官は、1
    2日から13日にかけ、首相周辺が練っていた談話とは別の談
    話をひそかに準備して首相を説得、「前倒し」のレールを敷い
    た。

     「15日参拝」を前提に、秘書官室が中心となって準備して
    いたものとはまるで異なる談話が、知らないところででき上が
    っていた。

     靖国問題担当であり、15日参拝を前提とする首相の談話を
    用意して休暇をとっていた小野次郎秘書官(警察庁出身)が官
    邸に駆けつけたのが13日午後2時20分。詳しい事情を理解
    するいとまもなく、20分後には警視庁に「4時20分公邸発、
    4時30分靖国」という警備要請の電話を入れた。

     小泉首相の30年来の腹心、飯島勲首席秘書官(政務)は、
    官邸から連絡を受けた小野氏が飯島氏の携帯電話を鳴らした時、
    飯島氏は知人の運転で中央高速道を東京へ走っていた。「動き
    がおかしい。オレも駆けつけるところだ。今、駒ヶ根だ」。飯
    島氏は長野県辰野町の実家を午前10時に出発した。

     飯島氏が官邸に着いたのは午後1時25分。その5分前、棟
    続きの公邸では首相、福田官房長官と山崎拓自民党幹事長の協
    議が始まっていた。公邸に向かう福田氏は記者団に「もう、総
    理は決めている」と告げた。その言葉通り、秘書官が全員そろ
    った時にはすべてが終わっていた。外務省出身の別所浩郎秘書
    官は「親元(外務省)が動いていたことも知らなかった。二重
    の意味で恥ずかしい」とこぼした。

     首相に最も近く仕える秘書官たちでさえ寝耳に水だった「前
    倒し参拝」はどこで決まったのか。

■福田官房長官の暗躍

     「前倒し参拝」前日の12日、福田康夫官房長官は政府の事
    務方トップ、古川貞二郎官房副長官をひそかに呼び出し、二人
    だけで朝から「もう一つの談話」作りに没頭していた。小泉首
    相が終戦記念日の15日を避けて靖国神社を参拝した場合の談
    話である。

     安倍晋三官房副長官や飯島勲首相秘書官らが「15日参拝」
    を強く推す首相官邸の中で、極秘に「15日回避」のシナリオ
    を描いていた福田氏は、日曜日の12日に決着をつけなければ、
    靖国問題は収拾のタイミングを逸すると考えた。

     福田氏が決着を急いだ理由の一つは、11日、首相サイドで
    動きが出たことにあった。首相自身の指示で午前9時に小野次
    郎秘書官が靖国神社を訪れ、「献花料」として3万円を神社に
    納めた。神社の都合で実際に花が飾られるのは13日になった
    が、献花は「必ず参拝」という意思表示であると受け取られた。

     もう一つ、中国側のアプローチがあった。武大偉・駐日中国
    大使が「参拝日を16日以降にずらせば、中国政府は問題を大
    きくしない」という見解を与党議員に伝えているとの情報が入
    っていた。仮に首相が16日以降の参拝を選択するにしても、
    「15日参拝」をどうするのか、13日中に結論を出す必要が
    あった。

     12日午後、福田氏は地元・福岡市に戻っていた自民党の山
    崎拓幹事長に電話を入れ、談話の原案を読み上げた。山崎氏は
    一部書き換えを求めた。

■福田官房長官暗躍の背景

     福田氏は、なぜ「15日回避」の判断に傾いたのか。漏れて
    くる情報を総合すると、中国、韓国の反発だけではなく、靖国
    問題が日米関係にまで悪影響を与えることを憂慮した事情がう
    かがえる。

     7月末、阿南惟茂駐中国大使が靖国問題について作成した報
    告書が首相に届けられた。「参拝するなら少なくとも8月15
    日を外さないと日中関係に重大な影響を及ぼす」と結ばれてい
    た。もちろん、福田氏も目を通した。

     福田氏と中国を結ぶパイプとしては、小学校時代からの同級
    生である谷野作太郎前駐中国大使が一定の役割を果たしたよう
    だ。別の外務省幹部はかねて福田氏に「靖国問題で日本が中韓
    両国との関係を悪化させた場合、日本をアジア外交の中心と位
    置づけているブッシュ米政権の戦略が狂ってくる」と伝えてい
    た。

■姑息バランス派官房長官の勝利 = 直進総理の敗北 = 行く末の暗示

     「15日参拝回避」を求めていたのは外務省だけではなかっ
    た。10日夜、首相公邸に招かれた与党3幹事長は、いずれも
    反対だった。福田氏も同席して耳を傾けていた。

     首相は翌11日夜、今度は自民党の加藤紘一元幹事長を公邸
    に招いた。山崎氏も加わって久々のYKK会談。ここで加藤氏
    は「13日がいい。お盆の入りだから。14日では姑息(こそ
    く)な印象が出過ぎる」と話している。

     一方、8月6日ごろ、福田氏は直前に中国から帰国した野中
    広務元自民党幹事長の勧めで日本遺族会の副会長である古賀誠
    前自民党幹事長を訪ねた。この時、古賀氏は首相の靖国参拝に
    期待を表明するとともに、「日本のお盆は13日から16日ま
    でですから」と語りかける。遺族会は必ずしも15日にこだわ
    らない、と受け取れる一言であり、これらはすべて福田氏の判
    断材料になったはずだ。

     小泉首相59歳、福田氏65歳。「終戦時、ぼくは9歳の軍
    国少年だった。戦争の生々しい記憶がある」と語る福田氏は、
    当時3歳だった首相との違いを意識しているようでもある。し
    かし、一連の騒動から浮かび上がったものは両氏の年齢差では
    ない。何事によらず直進する首相とバランスを重視する官房長
    官のスタイルの違いだった。
                        (以上、毎日新聞 8.18、8.19 による)

■過度の自虐的、謝罪的首相談話の正体

     YoJirouはJOG Wing 前号で、靖国神社参拝後
    の首相談話について以下のようなことを書いたが、

         これでは、村山総理以上に腹が据わっていないとも思え
        る。靖国神社参拝という日本では人気があるが、中韓に対
        して何か“後ろめたいこと”をするから、多少でも彼らが
        気に入りそうなことを言っておくか、という感じである。
        取りようによっては、侵略し、悪逆の限りを尽くした「英
        霊」に参拝するような印象を与える。これでは参拝の意義
        が半減する。慰霊の誠など感じられない。単なる政治家の
        人気取りの道具に使っているとも言える(まあ、政治家は
        それでも良い。国益に有効に使うなら)。小泉総理の歴史
        観(そんな大層なものは持ってなさそうだ。戦後教育その
        ままのようだ)に不審を抱いた。 (JOGWing No.382)

     だが、この謎が解けた。福田官房長官原作、山崎幹事長脚色
    の合作だったのだ。どうりで首相談話としては過度に自虐的、
    謝罪的、言い訳的な文だったわけだ。しかし、いくら急ごしら
    えとは言え、小泉総理ももう少し修正要求でもできなかったも
    のか。発表したものは首相責任だろうが、あんなものを小泉総
    理が書かなかったのが多少の救いである。しかし、総理が15
    日参拝用に準備していた談話の内容が知りたいものだ。見たら
    同じようなものでがっかりしたりして…

     それにしても、このおとぼけ山崎拓幹事長はどこまでおとぼ
    けなのだろう。教科書戦争真っ盛りのときに、のこのこと中韓
    に言い訳に出かけ、怖かったと小泉総理に報告したり、聞かれ
    てもいない靖国参拝の言い訳をしにのこのこ東南アジアに出か
    けてみたり。他国の特に中韓の“ありがたい”ご託宣を無理や
    り戴いて小泉総理を操縦しようとしている。とんまなおとぼけ
    売国の徒である。悪辣な売国奴と同じくらい始末が悪い政治家
    だ。しかし、こんなものとしか組めない総理も哀れだ。

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