2009年12月28日

読売新聞の読者はイスラエルを批判できない

 ちょうど一年前の記事です。

 

 


イスラエル、ガザ攻撃300人死亡、700人負傷


<引用開始>

イスラエル軍は(2008年12月)27日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに大規模な空爆を行い、少なくとも300人以上が死亡、700人以上が負傷した。停戦失効後イスラム原理主義組織ハマスによるガザ地区からロケット弾による攻撃が激しくなり、イスラエル側は1人死亡した。イスラエル政府は国民から弱腰だと非難され、なんらかの対抗策を講じなければならない事態に追い詰められた。
<引用終了>
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/081228/26243.html 


「最後のパレード」のエピソードの一つです。このエピソードの著作権者がいらっしゃいましたらお知らせください。 


こんなにきれいな光

  <引用開始>
「戦争でひとり息子をなくした私たちは、いつもこの時期になると東京のお墓に会いにくるんです。その帰りに今日はじめてこちらにきて……わけもわからずみなさんと一緒に座っていたら、このパレードがはじまって。こんなにきれいな光のパレードを見られて感激したんです。戦争中は毎晩、毎晩、電気を消して、じーっと息をひそめていたんですもの。日本は平和になったんだなって思ったら急に涙が止まらなくなって」

息子と一緒に見たかった、と最後にぽつりと言いました。
<引用終了> 


<著者解説>
このエピソードは何回読んでも泣いてしまいます。この日、ご夫婦はイッツ・ア・スモール・ワールドもご利用になられたのかもしれません。イッツ・ア・スモール・ワールドは国際機関ユニセフの要請で1964年のニューヨーク博覧会に出展されたもので、世界中の子どもたちの人形が「人類の調和と世界の平和の歌」を歌っています。私が大好きなアトラクションの一つです。


年末から年頭にかけてのイスラエルによるガザ侵攻時は、まさに「最後のパレード」の執筆中でした。日本社会が祝賀一色の頃、私はひとり、このエピソードをすべてのユダヤ人やパレスチナ人、そして全世界の人々に届けたい、そう願っていました。


報道によりますと、イスラエルの高官はパレスチナ側に対し、「日本のように全面降伏せよ」という趣旨の発言をしたそうです。


私は許せませんでした。


なぜならば「毎晩、毎晩、電気を消して、じーっと息をひそめていた」日本人と、「毎晩、毎晩、電気を消して、じーっと息をひそめている」パレスチナ人の姿が重なって思えたからにほかならないからです。


私の父は中国で戦いました。父の兄は母の待つ生家から遠く離れた中国の地で戦死しました。弱冠20歳でした。今静かに、靖国に眠っています。


父の長兄は天皇陛下を守る近衛(このえ)兵でした。伯父の棺に「近衛の軍服」が添えられていたのが忘れられません。


戦争は決してしてはいけないのです。


私は、パレスチナ問題を解決するには、軍事力ではなく「パラダイム(理論的枠組み、ものの見方考え方)に訴えるしかないと考えます。


紹介したこのエピソードで語られるパラダイムは日本人の「総意」であると私は確信しています。


この日本人の「総意」を世界中に届けたい、その「思い」をこのコメントに込めました。 このエピソードは何回読んでも泣いてしまいます。と書いた理由をご理解いただけると思います。


私はこのエピソードに出会い、憲法九条は絶対に守らなくてはいけないと確信しました。この国を戦争ができる国にしてはいけない、改めてそう思いました。


殺された私の伯父も、人を殺したのかもしれません。中東での殺し合いも同じです。人には人を殺す権利など無いのです。


人間は、まず感情で意思決定し、後にその選択を理論的(言い訳的)に正当化します。


イスラエルのパラダイムを転換させるには、ミサイル攻撃ではなく、一人ひとりの心の「はーとディスク」への「感情ロケット攻撃」しかない、私はそう考えます。


私は、この「最後のパレード」を出版するに当たり、本当に「人類の平和」を考えてきました。サンクチュアリ出版はアメリカにも支社がありますが、この本が世界のベストセラーになり、ユニセフへの寄付行為など、社会貢献に大きく役立つ書籍になると、固く信じて来ました。


しかしながら、友愛精神が欠落した読売新聞により、その夢は打ち消されました。


イスラエルは、イスラム教の宗教施設を攻撃しました。病院も攻撃しました。 


私は、読売新聞の報道から、匿名ネットテロリストにより攻撃を受け続けています。事件から8ヶ月経った今でもです。 


読売新聞の読者からこんなメールが届きました。 


「私は、読売新聞の購読者ですが、あなたの記事を読むと購読者がバカにされているようで、大変不愉快です」 


読売新聞の読者の方に告げたいと思います。私の記事を読む、読まないの選択は自由です。私は、読売新聞の読者をバカにしているつもりはありません。ただ、あなた方が読売新聞に騙され続けられていることを放っておけないのです。 


あなた方は、私を攻撃するのではなく、読売新聞に記事の再検証を求める義務があるのではないのですか。 


悪意を持った読売新聞の報道で、匿名ネットテロリストと化した者たちは、私の通っていたキリスト教の宗教施設まで攻撃しました。 


このような非人間的な行動に声をあげない読売新聞の読者に、イスラエルを批判する資格はありません。