【単刀直言】亀井静香・国民新党代表 「数だけが力じゃない」
12月28日7時56分配信 産経新聞
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亀井静香金融大臣・国民新党代表=25日午後、東京・霞が関 (桐山弘太撮影)(写真:産経新聞) |
民主党だって308人いるって威張ってるけど、数に安住して国民新党を軽視したらおしまいよ。国民新党と社民党を外したらどうなるとか、政治の社会ってのはそんなもんじゃない。
政治を死にものぐるいでやれば(他党は)付いてこざるを得ない。民主党は郵政民営化見直しに賛成じゃなかった。それが同調した。小泉純一郎(元首相)のやったことを国民新党が全部、ぶっ壊しちゃう。
今年を漢字で表せというから「乱」と答えたが、来年も「乱」だ。人心が収まらないだろう。産経新聞みたいな新聞が幅を利かせてるからだ(笑)。
だからといって、参院選では国民新党が独り勝ちする展望はない。国民は相当数いかれているので国民新党にばーっと支持が集まる可能性はない。
◆政治を動かす
でも、その政党が今や政治を動かす。あんたたち(マスコミ)に「しっぽが頭を振り回している」と悪口言われながら。来年もまっしぐらに政局を、政治を動かしていく。経済が「乱」にならないよう、ちゃんとした経済対策をやれと言い続けるよ。
小沢(一郎民主党幹事長)さんの力は今、最高の状況にある。何百年に一人の政治家であるのは間違いない。わが道を行き、絶対に妥協しない。幹事長としてちゃんと民主党内を押さえている。
オレは鳩山(由紀夫首相)に言ってやった。「小沢さんの力が強いから影響を受けているとマスコミに書かれておるけれど、気にしなさんな」と。中曽根内閣だって約5年やったけれど、最初は(田中角栄元首相との)「田中曽根内閣」だったんだよ。
(鳩山政権を)二重権力とか言うけれども、小泉政権こそ米国との二重権力だったじゃないか。
鳩山内閣は長期政権になる。あいつ(首相)は宇宙人だから、些事(さじ)構わずみたいなところがある。宇宙を遊泳して、宇宙の視野でやっているんだ。
永住外国人に地方参政権を付与する法案には国民新党は反対する。そもそも(与党党首級の)「基本政策閣僚委員会」がオーケーしないものは閣議にかけられない。(推進派が)議員立法で出そうとしても民主党内に賛否があるから、参院選前に小沢さんはそんなことしないよ。
◆自民再生は難しい
残っている自民党議員の中では谷垣(禎一(さだかず)総裁)や大島(理森(ただもり)幹事長)はベストの人物だが、あの党が息を吹き返すのは難しい。気力がなくなっている者に気力を持てというのは、犬に木を登れということと同じだからね。
今の自民党に足りないのは何が何でも政権を奪い返すという気迫だ。だから展望がない。
鳩山さんの献金問題だが、国民はお金持ちや「ロイヤルファミリー」にはおおらかなんだ。オレみたいな貧乏人の小せがれだった政治家には厳しいんだよ。
政治資金規正法は事件のたびに規制を強化して現実無視のテクニカルな法律になっている。その法律が犯罪者をつくって検察の餌食にさせている。対応の仕方がまずかったから代議士に責任とれと言うなら、みんな(議員)バッジを外すことになる。
相当数のいかれた国民は「亀井けしからん」と言うかもしれないが構わん。オレは今、国民やマスコミによく思われようなんて気は全然ない。本当だよ。(斉藤太郎)
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最終更新:12月28日8時44分