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<亀井担当相>「天皇陛下は京都か広島に」と会話内容明かす

12月27日20時58分配信 毎日新聞

 国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相は27日、テレビ朝日の番組で、天皇陛下との会食の際、「権力の象徴だった江戸城に今もお住まいになるのは、お立場上ふさわしくないのではないか。京都か、(亀井氏の地元の)広島に(お住まいになれば)」と話しかけたことを明らかにした。亀井氏はテレビ出演後、記者団に対し、陛下が直接の返答を避け、「京都が好きです」と答えられたことも明かした。

 閣僚が天皇陛下との会話の内容を明らかにするのは極めて異例。やり取りのあった会食は24日の鳩山由紀夫首相と閣僚らによる宮中昼食会とみられる。亀井氏は27日、記者団に対し、皇居移転に言及した自らの発言について「明治期に幕府の権力の象徴の跡に入られたことが、その後の歴史で、政治利用みたいな形になってしまった」と説明した。

 番組で同席した自民党の谷垣禎一総裁(衆院京都5区)は「京都では(明治維新の際に)陛下は『ちょっと行ってくる』とおっしゃって東京に行ったままになっている」と語った。

 ノンフィクション作家の保阪正康さんは「(閣僚が所管事項を天皇陛下に報告する)内奏ではないが、現職閣僚が陛下との会話を明らかにすることに軽率さがある。陛下には反論権がなく、我々も亀井氏の話が正確か、判断する根拠がない」と指摘。その上で「現政権は皇室問題についての基本的な考え方を説明すべきだ」と注文した。

 内奏の場合、内容が外に漏れることは天皇の政治利用につながるとの指摘があり、口外しないことが原則になっている。1973年に増原恵吉防衛庁長官(当時)が昭和天皇のお言葉を引き合いに、政府の防衛力増強を合理化するような発言をし、閣僚辞任に追い込まれた例がある。【田辺一城】

最終更新:12月27日22時27分

毎日新聞

 

亀井静香

亀井静香(かめいしずか)
所属院 選挙区 政党:
衆議院 広島県第6区 国民新党
プロフィール:
1936年11月1日生 初当選/1979年 当選回数/11回

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