2009年8月10日22時13分
総選挙後の政界再編で「第3極」を狙う勢力に、民主党が距離を置き始めた。小沢一郎代表代行は、連携を模索してきた平沼赳夫元経済産業相(無所属)に対抗馬を立て、「決別」を宣言。渡辺喜美元行革担当相の「みんなの党」への牽制(けんせい)も強めている。
民主党は10日、平沼氏が立つ岡山3区で東京出身の弁護士、西村啓聡氏(33)の公認を決めた。小沢氏は岡山市で西村氏と会見し、平沼氏について「国民主導の政権をつくる行動に踏み切ることは困難なようだ」と批判した。
強気の背景には、民主党優位という情勢分析があるようだ。自民・民主両党が伯仲すれば「第3極」との連携が不可欠だが、単独過半数を握れば、その意味は薄れる。(本田修一)