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三国志・曹操の墓を発見か 河南省発表「遺骨や碑文も」

2009年12月27日22時23分

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 【北京=峯村健司】中国中央テレビによると、河南省安陽市で、「三国志」に登場する英雄として知られる魏の曹操の陵墓を発見した、と同省文物局が27日発表した。

 陵墓内からは、60歳前後とみられる男性と2人の女性の頭や足の骨が見つかった。専門家の簡易鑑定によると、この男性の骨は曹操本人のものの可能性が高いという。

 陵墓の面積は約740平方メートル。文物局が昨年12月から発掘を進めていた。大部分が盗掘されていたものの、二つの墓室の中からは、200点以上の金銀や鉄、銅などの埋葬品や鉄剣が見つかった。その中には、曹操を示す「魏武王」という銘文が刻まれており、専門家は「最も重要な証拠」としている。

 中央テレビは「曹操をめぐっては不明な点が多く諸説があったが、今回の発見で多くの解明が進む」と意義づけている。

 ■曹操(155〜220)

 後漢末期の武将で、三国時代の魏の基礎をつくった。群雄割拠の中で中国北部地域を地盤にした。戦略家としてだけでなく詩人としても優れていたとされる。「赤壁の戦い」で孫権、劉備の連合軍に敗退し、「魏・呉・蜀」が並び立つ形に。その後、息子の曹丕(そうひ)の代に後漢が滅亡し、魏王朝が始まった。中国では「うわさをすれば影がさす」のことを「曹操の話をすると曹操が現れる」という。

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