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「08憲章」民主派作家に懲役11年 中国で判決

2009年12月25日15時9分

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 【北京=峯村健司】インターネット上で中国の民主化を求めた「08憲章」を起草したとして国家政権転覆扇動罪に問われた民主派作家、劉暁波氏(53)に対し、北京市第1中級人民法院(地裁)は25日、懲役11年と政治的権利剥奪(はくだつ)2年の実刑判決を言い渡した。弁護側は控訴を検討している。

 判決は、劉氏が憲章で共産党独裁を廃止し、民主憲政に基づく「中華連邦共和国」の樹立を呼びかけたことなどが重大な犯罪行為に当たると判断した。劉氏は「法が保障する言論の自由の範囲内であり罪ではない」と無罪を主張していた。

 中国当局は、民主活動家のリーダー的存在である劉氏に対し、最高刑(懲役15年)に近い厳罰を科すことで、民主化や人権尊重を求める動きを本格的に封じ込める狙いがあるとみられる。裁判には欧米から非難の声が上がっているが、中国外務省は「中国の司法への粗暴な内政干渉で、強い不満を表明する」(姜瑜副報道局長)と反発している。

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