このページの本文へ
ここから本文です

コスモ石油、東工大、アブダビ政府系機関と集光太陽熱発電技術の共同開発契約を締結

2007年12月19日 15時22分 この記事を携帯に転送する

コスモ石油は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ政府系機関であるアブダビ・フューチャー・エナジー・カンパニーと共同で、東京工業大学と集光太陽熱発電技術開発のための共同研究開発契約を締結した。必要な資金は2社が50%ずつ拠出し、東工大は各種独自技術の提供と技術移転、人材育成を行う。

集光太陽熱発電技術には、大きく分けて「トラフ型」と「タワートップ型」がある。「トラフ型」は、広大な用地に敷き詰めた集光設備を使い、反射させた太陽光を、熱を伝達するチューブに集め、その熱を利用して蒸気タービンを回して発電する手法。実際に大規模な集光太陽熱発電として商業化されている。

一方、「タワートップ型」は、敷き詰めた反射鏡を使い、敷地全体に降り注ぐ太陽光を敷地中央のタワー先端に取り付けた太陽炉に集光して、その熱を利用して発電する手法。「トラフ型」より、相対的に発電コストが低いとされる。

今回の共同研究開発では、東工大炭素循環エネルギー研究センターの玉浦裕教授が提案してきた東工大式ソーラータワービームダウン集光技術を実証し、太陽熱発電コストのさらなる低減を目指す。この技術は「タワートップ型」をさらに進化させたもので、一度タワー先端に集光した太陽光を中央反射鏡により地面に据え置きした太陽炉に再反射さる。太陽炉を地面に据え置くことによって、建設コストやメンテナンスコストを低減できる。

2008年に100kWの実証実験プラントを建設。実証実験の結果次第では、商業化プラント建設準備に入る(日経エコロジー編集/EMF)。

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る