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男性に朗報!痴漢冤罪防止に「グー手袋」

 長崎県佐世保市のベンチャー企業が、痴漢冤罪(えんざい)防止グッズ「男のグー手袋」を開発した。手袋に曲がった合成樹脂板を入れ、手を入れると軽く握った状態のままそれ以上開けなくなる。「触った」と疑われても「手を開くことができません」と釈明することができるというわけだ。「それでも僕はやってないー」と叫ぶよりも疑われないようにするのが大事。満員電車で手の置き場に困っていたサラリーマンの皆さん、朗報かも…。

 「男のグー手袋」は、手袋の中に合成樹脂板を入れることで、指を強制的に開けなくする。かなり単純だが「これを着けていれば、手のひらが使えないし、スカートに手を入れることもできないので、周囲の女性を安心させる効果がある」と、開発した「マインドバンク」の下山俊雄代表(61)は自信たっぷりに話す。

 痴漢冤罪事件などの報道を見るたび、男性側に防御する方法はないだろうか、と考えたことがきっかけだった。下山さん自身もサラリーマン時代に満員電車を経験している。「手を下ろしてると、触るつもりはなくても女性に触れてしまう。ずっとバンザイした状態でした」という。

 ある時、当時発売されていた満員電車の中でも疲れないためにバーに引っかけて使う「携帯用つり革」を見ていて、ひらめいた。「もっとかさばらないもので、痴漢に疑われないために防止グッズを作ることはできないか」。開発したのが「グー手袋」だった。

 電車内での痴漢被害はあとを絶たない。00年から登場した女性専用車両、JR埼京線では防犯カメラ付き車両が運行予定など、女性側の対策は整いつつあるが、冤罪の危険のある男性側の防御策はほとんどないのが実情だ。「男にとっても満員電車は危険な場所。自分の身は自分で守らなくては」と下山さん。

 「両手ともグーだと物がつかめないので」と左右の手袋に、固い合成樹脂板を1枚だけつけて、税込み1575円で販売する。もう片方の手はポケットに入れるのがコツだそうだ。下山さんは「気弱な男性の役に立てば。女性が強い時代だから、需要はあると思う。奥さんが夫のために買ってあげるとか」と話す。手袋の宿命か、弱点は秋冬しか使えないこと。11月中旬にネットなどで販売開始したが、現在のところ売れたのは「数十個」。発想はグーだが、売り上げはグーとはいかず、救世主への道は遠い…のか。【石井康夫】

 [2009年12月27日9時35分 紙面から]


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