「金奪おうと待ち伏せた」 強盗殺人罪で男を起訴
大阪・梅田の商業施設「D・Dハウス」で神戸市の会社員森永彰さん(30)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された無職加賀山領治容疑者(58)が曽根崎署捜査本部の調べに「トイレで人を待ち伏せて金を奪おうと思った」と供述していることが29日、分かった。
逮捕当初は「トイレで盗みの準備をしていたら森永さんに見られ、警察に突き出されると思い刺した」としていたが、その後「金を出せと脅したら抵抗されたので刺した」と説明を変えたという。大阪地検は強盗目的と断定、29日、強盗殺人罪で起訴した。
起訴状によると、加賀山被告は2月1日午後10時15分ごろ、大阪市北区のD・Dハウス2階の男子トイレ内で、森永さんにナイフを突き付け「金を出せ」と脅したが応じなかったため、胸をナイフで刺して殺害し、何も取らずに逃走したとされる。
調べでは、加賀山被告は昨年10月に会社を辞めて以降、パチンコや競馬で負け続け生活費に困っていた。
【共同通信】
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