独島:川端文科相「日本の領土との見解に変更なし」

鳩山政権閣僚では初めて

 日本の教育と教科書執筆を総括する文部科学大臣が25日、独島(日本名:竹島)は日本の領土だと明言し、大きな波紋が予想されている。

 川端達夫文部科学相は25日、閣議後の記者会見で、「竹島はわが国固有の領土ということを(生徒たちに)正しく認識させることに何ら変更はない」と述べた。隣国との「友愛と共生」をモットーに掲げる鳩山由紀夫首相の民主党政権が発足して以降、現職閣僚が独島を自国の領土だと主張したのはこれが初めてだ。

 同日、正式に発表された高校新学習指導要領の解説書「地理歴史編」で独島問題を明記しなかったことについて、川端文科相は「中学校の(社会科)解説書で既に触れている。より簡潔化しようという意味から、『中学校の学習に即して』という表現に集約してある」と述べた。そして、「教科書の執筆や公表の時期に関し、韓国側に配慮したことはない。わが国の教育はわが国が責任を負う」と主張した。

 昨年7月、独島問題を新たに改定した中学校の社会科解説書には、「わが国と韓国との間に竹島をめぐり主張に相違があるという点などについて、北方領土と同様、わが国の領土・領域に関し理解を深める必要がある」と記述されている。

 文科省の鈴木寛副大臣は24日、「自国の領土問題についてどう教育するかは、相手国に配慮すべきものではない」と述べたと日本の各メディアが25日、報じている。

 こうした発言は、今回発表された高校の新学習指導要領の解説書に「竹島」という表現こそ明記しなかったものの、実際の教育現場では独島が日本の領土だと教えるという意思を明確にしたものと受け止められる。また、鳩山首相自身も昨年の野党議員時代、中学校の社会科解説書に独島問題を「記述するのは当然のこと」と発言している。

東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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