2009年12月27日

勇気を持って「天皇」について語ります

最初に申しあげておきますが、私は天皇を敬愛していますが右翼ではありません。ここに記すのは、本日のサンデープロジェクトを見て、「天皇観がバラバラ」と感じたからです。そして、議会制民主義制度の日本国における「象徴天皇」の意味を政治家やコメンテーターが正しく理解していないからです。

 


今日の討論は、天皇が中国の要人とお会いになられたことが、政治利用であるか、ないのかを問うのが目的でした。そんな「小骨」の議論より、憲法に定められた天皇の「働き」という「骨格」を明確にしないと、天皇陛下にもご心配をおかけすることになってしまいます。

 


「憲法上の象徴天皇とは何か」を知るには、日本国憲法の草案をつくったアメリカ人の思想を知らなくてはなりません。

 


私は、アメリカ文化のシンボル(象徴)とも言えるディズニーランドと、アメリカという国の国教のキリスト教を通じて、アメリカ人がなぜ天皇を「象徴」と位置付けたのかを理解するに至ったと自分では考えています。

 


つまり、日本人から見た天皇観ではなく、アメリカ人から見た天皇観を理解している者の一人であるということです。

 


長くなりますが、この国の将来を明るくするには、この「象徴天皇とは何か」を統一しなくてはならない、そう考え、あえて長文を記します。

 


安心してお読みいただけるよう結論から記します。天皇とは、「神」の代わりの「愛のシンボル」なのです。

 


アメリカ人がつくった憲法の草案には「シンボルsymbol」と書かれていたのでしょう。それを「象徴」と訳したことから、ボタンの掛け違いが始まったのです。

 


誰が聞いても「象徴天皇」という言葉のイメージは、形式的で重要な「働き」などない、ましてや政治とは一切無縁とイメージしてしまうでしょう。私もキリスト教徒になるまでそうイメージしていました。

 


シンボル 象徴。表象。「平和の」2 ある意味をもつ記号。数字・言葉・身ぶりなどもいう。大辞泉 



もちろん日本国憲法には「象徴」と表記してもよかったのですが、2の意味の「ある意味をもつ記号」という隠された天皇の「働き」の意味が込められていると、丁寧に国民に説明できていれば、こんなことにはなっていなかったでしょう。心が荒廃したこんな世の中にはなっていなかったでしょう。 



「象徴天皇」を正しく理解するには2つの言葉の意味を理解しなくてはなりません。それは「記号」と「象徴能力」です。 



「記号」とは、トイレのサインのように「誰が見ても同じものを思い浮かべたり、同じことを感じたりするもの」とお考えください。



私はこのブログや「友愛ぎふと読本」で←←←これまで族と今から勢力→→→に分けていますが、この矢印を見れば誰でも、これまで族は後ろ向きで、今から勢力は前向きと感じると思います。これが「記号」です。つまり、私は、←←←これまで族を今から勢力→→→に変えるために「記号」を利用しているのです。 



高齢者の施設で、暖炉の前に2脚のロッキングチェアーが置かれているのを見れば「この施設はご夫婦を大切にしている」と誰もが感じるのではないでしょうか。この2脚のロッキングチェアーがまさに「記号」なのです。 



このように「記号」には、大きな「働き」があるのです。「働き」は人や人の心を動かす「パワー」と言い換えてもいいでしょう。 



ですから記号としての「シンボル天皇」には、「働き」と「パワー」があると言えるのです。憲法の草案をつくったアメリカ人は、日本国民をまとめ、まともな民主主義国家に生まれ変えさせるためには、昭和天皇の「記号」的な「働き」と「パワー」が必要不可欠であると考えたに違いないのです。 



次に「象徴能力」を理解しないと「象徴天皇」を理解できません。 



「象徴能力」を理解するためには、「放射能」と「放射線」の違いを正しく理解することから始まります。 



放射能とは「放射線を出す性質(能力)」のことである。
http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data3016.html 



科学の「科」は分けるという意味です。出すものと出されるものを分けて考えてみます。太陽という物体と出される熱や光を分けて考えることと同じです。懐中電灯という物体と発せられる光を分けて考えることと同じことです。難しく考えないでください。 



ウラン鉱石からつくられた原子力発電の燃料の元となる「イエローケーキ」は「放射性物質」です。目に見えるものです。一方、この「放射性物質」から出されるものは「放射線」です。レントゲンも「放射線」ですが、「放射線」とは目に見えない「光線」です。(明るいところで懐中電灯をつけている状態を想像してください)



大げさに言えば毎日私たちは、宇宙からの「放射線」で被曝しているといえます。ラジウム温泉からも「放射線」が発せられます。 



まとめますが、放射能という言葉は、マスコミが国民を不安にさせるために利用している言葉であり、出される「放射線」と出す「放射性物質」に分けられるということを正しく理解しないと、マスコミや政治家にだまされるだけです。 



ここからは、太陽を例にとります。太陽という物体は、熱と光を放ちます。物体が出すもので、熱と光が出されるものです。 



「現人神(あらひとがみ)」であった昭和天皇は人間宣言されました。人間ですから物体です。 



しかし、です。人間宣言された天皇でも、太陽のように「心を温めるパワー」をお出しになる「能力」をお持ちなのです。 



私は、紀宮さまが東京ディズニーランドを訪れた時に、この「心を温めるパワー」をいただきました。私は天皇陛下や妃殿下にお会いしたことがありませんが、テレビで天皇陛下や妃殿下の国民を愛されるご様子を拝見するだけで、「心を温めるパワー」をいただいております。民さんも同じだと思います。 



このように、天皇や天皇家には目に見えないパワーを出される「象徴能力」があるのです。形式的存在ではなく、天皇家にしかできない素晴らしい「働き」をなされているのです。 



アメリカはキリスト教の国家です。キリスト教徒の私は、同じキリスト教徒たちがつくった憲法の趣旨がよく分かります。憲法前文の「普遍の原理」「普遍的な政治道徳」とは、キリスト教の教義と重なるからです。「普遍のもの」とは、鳩山首相が説く人類誰もが共有できる友愛精神であり、その友愛が説く「普遍のもの」とは、「愛」「利他の心」「思いやる心」「分かち合う心」「感謝の心」なのです。 



キリスト教徒は、三位一体の「神」を「天の父」と信じ、「天の父」から十分すぎる「愛」をいただいています。「神」とは被造物としての人の創造の「親」なのです。 



私は確信していますが、アメリカ人は天皇を私たち日本人の「親」にすべきだと考えたに違いありません。戦後の混乱の中で、「子どもたち」を温かく励ます「親」が必要不可欠であると考えたのでしょう。 



天皇の大臣の認証式は「親任式」が正しい名称です。「内親王」という言葉がいつ頃から使われていたかは分かりませんが、アメリカ人は、古くから日本の天皇には「親」としての役割があったことを学んだのでしょう。そして、天皇に日本国民の「親」としての「働き」に期待したのでしょう。 



天皇の「象徴能力」についてまとめます。国民を愛される天皇には、キリスト教徒の「神」の代わりになる「心を温めるパワー」がある、人類を幸福にする「能力」を備えられているということなのです。 



「記号」「象徴能力」の意味をご理解いただけたでしょうか。一言で言えば「記号にもシンボル(象徴)にも人の心を動かすパワーがある」ということなのです。 



結論は前述したように、天皇とは、「神」の代わりの「愛のシンボル」なのです。天皇という「愛のシンボル」は「人の心を温めるパワー」を出される能力を持たれているのです。

 


さて、この結論を基に政治利用の問題を考えてみます。答えは簡単です。どっちでもいいのです。議論することは時間の浪費であり、何も良いものを生み出しません。

 


ここまで記してきたように、日本国天皇の「働き」は、「神」に代わって世界中の人を幸福にすることです。

鳩山内閣の友愛政治も日本国天皇の「働き」と同じであり、地球市民として世界中の人を幸福にすることです。

 


日本国の行政権は鳩山内閣にあります。官僚にあるのではありません。したがって、人類を幸福にするためには、天皇陛下のお体が許す限り、行政権の範囲内で天皇陛下にしかできない「働き」をお願いするのは、当り前のことなのです。

 


マスコミや自民党は、自分たちのためにこの問題を利用しています。「天皇とは何か」という本質論を抜きにして天皇を語ってはいけません。

繰り返しますが、ミッキーマウスという存在に人類を幸福にする「働き」があるように、天皇というご存在にも人類を幸福にする「働き」があるのです。 



最後に。

「象徴天皇ってどういう意味?」、その答えはこうです。 



象徴天皇とは、「神」の代わりの「愛のシンボル、象徴」なのです。その象徴天皇という「愛のシンボル」は、人類を幸福にする「人の心を温めるパワー、オーラ」を出される能力を持たれているのです。 



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