「会員のみなさんへ」 2009年8月
8月30日(日)衆議院選挙終わる

 
(1)くまもりアンケート初実施
 くまもりは、今回の総選挙で、初めて全候補者にアンケートを出しました。こんなことができるようになったのも、会員のみなさんが増えてくまもりが大きくなったからです。心から感謝申し上げます。
 はじめは、HPにコメントまで載せていたので候補者のお考えが良くわかったのですが、途中から、コメントを載せるのは、公職選挙法に引っかかるのではないかという声があって、あわてて国の担当部署に問い合わせる一幕もありました。担当責任者もよくわからないということでしたが、一応、急遽コメントをはずして、回答番号表示のみのアップにしました。
 全候補者に本部と支部でアンケートを手分けして送りましたが、地域によっては手違いで送られていなかったところもあったようで、その地域の候補者の皆さんには申し訳ございませんでした。

 約3分の1の候補者の方から回答がありました。お忙しい中、本当にありがとうございました。

 (2)残念ながら、環境問題が争点になっていなかった
 くまもりは、政党ではなく、個人で候補者を見ています。くまもりの主張をご理解いただける方なら、何党でもいいのです。しかし、今回の選挙でも、環境問題がまったくといっていいほど争点になっていなかったので、会員のなかにも、だれがくまもりを理解してくださるのかわからないという声が出ていました。 地球環境が大変なことになっているのに、候補者の方々も、この問題には触れられません。これは候補者が悪いのではなく、国民が環境問題に関心がないからだと思います。国民が関心や要望を持つようになれば、候補者の皆さんは、きっと環境問題を取り上げてくださると信じます。国民が環境問題に関心がないのは、環境がどんなに大変なことになっているのか知らないからだと思います。

(3)選挙結果は民主党が圧勝
 選挙結果は、マスコミの予測とほとんど同じでした。
 これまで、くまもりと意見が合わなかった有害鳥獣議員連盟(生息地を人間に破壊されて生きられなくなり山から出てきた野生鳥獣は、農作物に被害を与えるので大量捕殺してしまえと主張し、そのようなことができる法律を次々と作っていかれた)の先生方が、たくさん落ちておられました。
 農水大臣や環境大臣はどなたになるのか。楽しみな気もします。もしかしたら、増大する鳥獣被害対策はくまもりの主張する「動物のすめる森復元」という倫理感あふれる対処法が、人間にとっても一番優れた解決法であるとおわかりになる方かもしれません。新しく議員になられた多くの方々を、みんなで手分けしてさっそく訪問し、くまもりの考えていることを聞いていただき、どなたが理解してくださるのか調べていこうと思います。
 森や動物に関する国の政策の方向転換をしていただけるように、本部と支部で手分けして、当選者アタックにがんばりましょう。
 くまもりを応援してくださっていたのに残念ながら今回落選された方には、次回がんばって当選していただきたいと思います。



8月25日(火) 学会を設立しよう
 


 
先日、元広島大学教授から、「奥山保全復元のための学術学会を熊森が作るべきだ。手伝う」という提案がなされました。以前から、学会を設立して、論文を発表していこうと、担当者まで決めていた熊森です。いよいよ、実現が具体的になってきました。本日の本部スタッフ会議で、東京シンポジウムが終わったら、この元教授から、学会設立準備に向けてのレクチャーを受けようということに決まりました。

8月15日(土) 

大分支部設立へ準備会発足 日本熊森協会

 
[2009年08月15日 09:00]

 クマがすめる奥山の自然林を取り戻そうと講演会などの活動をしている日本熊森協会(本部・兵庫県、森山まり子会長)の大分支部設立を目指す準備会(稲田健二代表、約150人)が発足した。稲田会長は「奥山を取り戻すことで、水や森などの自然の豊かさを将来の子どもたちに残していきたい。多くの人に協力してほしい」と呼び掛けている。

 同協会は、森山会長が兵庫県の中学校で理科教師をしているときに生徒と始めた自然保護活動をきっかけに1997年に発足。近年増えているイノシシやクマによる農作物被害などをなくすため、昔ながらの自然林を取り戻す啓発活動や広葉樹の植樹をしている。現在、21都府県に支部がある。
 3月に大分市であった森山会長の講演会に感銘を受けた人たちが準備会をつくった。これまで毎月一回の勉強会や林業関係者の講演会を実施しており、9月には由布市庄内町の山林で間伐活動などを行う予定。
 6日には、準備会のメンバー4人が首藤奉文由布市長を訪問。協会のパンフレット100部を手渡して、協力を呼び掛けた。首藤市長は「一人一人の意識を高めることが大切」と話した。
 稲田会長は「山あいの集落では地下水が枯渇するなどの被害も出ている。森を守ることは水を守ること。動物がすめる奥山を復元していきたい」と意気込んでいる。準備会の入会や問い合わせは、庄内町の畑のレストラン「ひだまり」内の同事務局(TEL050・1287・7237)へ。




首藤市長(左から2人目)に協会パンフレットを渡す準備会のメンバー
8月11日(火)  ナラ枯れが進む琵琶湖北岸の山に、ギョッ                                                                     
 8月11日、奥山保全トラストの税金問題で、急遽、富山県魚津市役所に行くことになりました。列車サンダーバードが琵琶湖北岸辺りを通過しているとき、窓の外の滋賀県の山を見てギョッとしました。夏だというのに、真っ赤なのです。カシノナガキクイムシによるナラ枯れです。そういえば、去年の夏も、この辺りは真っ赤だった。

 ようく見ると、去年枯れたミズナラは、葉を落として枝だけになっています。ここまでミズナラを失えば、もう滋賀県のクマは生き残れないのではないかと気が重くなりました。それにしても、ほとんどの乗客は、この景色に何の危機感も疑問も持たず、黙って見ているだけです。

 知らないということは本当に恐ろしいことです。JRは車内アナウンスをして、日本の森で今、動物がすめないような大異変が起こっていることを、国民に伝えてほしいです。 
                                         

8月12日

ものがたり’09夏:奥多摩のマタギが消えた

 東京・奥多摩で、半世紀以上ハンターとして活動してきた酒井満平さん(76)が引退し、愛用の猟銃を所持証とともに警視庁青梅署に返納した。かつて、クマ猟を生業とする「マタギ」がいた時代を知る最後の世代。駆け出しのころには、先輩とともにクマを求めて山々を駆け、ツキノワグマを仕留めたこともある。

 酒井さんが狩猟免許を取得した1953年、約150人の猟師がいた。戦前から「マタギ」としてクマ猟を続けてきた猟師も何人か残っていたという。なかでも、約30年前に亡くなった大野友平さんは「神様」と呼ばれ、今も猟師で知らぬ者はいない。奥行き5〜6メートルもあるクマの穴にもぐっていって仕留めたり、一人で運べない大型のクマを見つけたときは、太い木の幹で穴をふさいで一晩閉じ込め、翌日に応援を呼んで衰弱したクマを撃ったという。

 酒井さんも70年12月には、奥多摩湖から南へ約1・5キロ入った「小沢山」で、体長約1・5メートル、体重約50キロのツキノワグマと出くわし、約3メートルの至近距離から仕留めた。「あの時はさすがに頭が真っ白になった。よほどの度胸がないとクマは撃てない」。今でも一番の自慢だ。

 現在、東京都猟友会奥多摩支部のメンバーは約30人いるが、ほとんどがクマ撃ちの経験がない。しかも、「絶滅の恐れがある」として、都が昨年、ツキノワグマの禁猟に踏み切ったため、今後は撃つこともないだろう。酒井さんも足腰を痛め、6月に引退した。

 「撃つ時は、クマより高い位置にいないとダメだ」「子連れが一番凶暴なので避けた方がいい」。酒井さんは、先輩から多くのことを教わった。しかし、もう後輩に教えることはない。【袴田貴行】

毎日新聞 2009年8月12日 東京朝刊

8月10日(月)
8月9日からの台風による集中豪雨で、熊森と一緒に動物の棲める広葉樹の森復元をすすめる兵庫県宍粟市波賀町の原観光リンゴ園も滝のような雨に見舞われたとのことです。現在、道路が寸断されて陸の孤島となっています。地元の方々が普段の生活に戻れるように一刻も早い復旧を願います


  8月8日(土)
第2代長野県支部長、本部訪問     新支部長 伊藤 一夫氏(伊那市)誕生

 43才の新支部長は、早朝に長野を発たれ、昼に本部事務所に到着。彼は、建築関係の仕事をしており、年に何回かはチェンソーを持って山に入って伐採もしています。(最近、林業関係のお仕事をされている方の入会が結構あります)奥山を自然の森にもどそうという熊森の主張をはじめて聞いたとき、「すごい!」と感動されたそうです。
 わたしたちは、夕方までの数時間、どうやって奥山を自然林に戻すのがいいのか、まきがらしや植林、間伐について、語りに語り合いました。まるで10月4日に予定されているくまもり東京シンポジウムの先取りです。こんなシンポジウムになったら、みんな聞きほれてしまうだろうと思いました。
 長野のくまもり会員を1万人にする、長野県にクマの自然動物園を作る。新支部長の決意は、本当に頼もしいものでした。


8月8日(土)大分県A市市長さん、熊森大分顧問に

 
 先日、A市市長さんに「クマともりとひと」を持っていきました。読んでいたく感動されたようで、100

冊買いたいと言って下さいました。100冊持っていくと、「私から影響力の大きな人に配って回る」とやる

気まんまんでした!熊森大分の顧問になってくださいました

8月5日(水) 栃木県支部結成!
          支部長 真下広征 (宇都宮大学教授)
          連絡先:事務局 斉藤(宇都宮)028-623-9550  


 先日も、栃木県内に大規模な山林を持たれている林業家を訪れ、話を聞いたり、山を見せてもらったり・・・実質上の支部活動を展開されている栃木県支部(準備会)ですが、この度、支部長などの中心スタッフが、本部を訪れ、会長以下本部スタッフたちと懇談、活動方針である熊森指針を確認、日本熊森協会の組織内支部として正式に栃木県支部を発足させました。今後の活躍が楽しみです。

8月4日(火) 事務作業とデーター管理の効率化をねらって、デスクトップパソコンを5台購入


 当協会が成長するにしたがって、パソコンの数が次々と必要になってきます。現在、本部事務所で使用しているパソコンは、デスクトップ2台、ノート型5台です。この度、新たにデスクトップパソコン5台を購入することになりました。これで事務作業が、一段と向上しそうです。

 熊森のパソコン環境をボランティアで指導してくれているのは、高校生のとき熊森青年部長として大活躍してくれた青年で、パソコンに関して専門家顔負けの知識の持ち主です。彼は今、社会人として忙しく働いており、パソコン環境が手詰まりになってきたのでどうしたらいいかという本部からのSOSを受けて、久しぶりに事務所をたずねて来てくれました。パソコン最新情報を元に、てきぱきと指導してくれ、本部としては大いに参考になり、感激でした。     


 
「忙しい社会人となっても、いつか熊森に帰ってきてほしい」という本部の願いを伝えたところ、「サケが、自分を育ててくれたふるさとの川にいつか帰っていくように、ぼくもいつか熊森に帰ってきます」と言ってくれました。うれしいですね。

 熊森がパソコン環境を整えていけるのは、国民の皆さんが会費や寄付金で、熊森を支えてくださるおかげです。皆さん、本当にありがとうございます。新たに購入したパソコンも大切に使わせていただきます。


8月3日(月)神戸で飲食店を経営する会員が、1年ぶりに本部を訪れる

 
熊森活動に参加したいのに、日程が合わず悶々としておられる会員の方々もおられます。本日、本年度会費を持って事務所を訪れてくださった会員の方も、熊森活動のある土日はお店のかきいれ時で、休めません。月曜日が定休日ということで、月曜日のボランティア活動があれば参加できるのにということでした。そのうち、平日の熊森活動も企画できたらと考えています。

 それにしても、ちょっとした本部スタッフとの語らいの中にも、はしばしで本当に心が通じ合う思いがして、楽しいひと時がもてました。

 この方のお店はもちろん、神戸でも、いくつかのお店に熊森小冊子「クマともりとひと」が置かれているそうで、小冊子をきっかけに、話に花が咲くこともあるようです。うれしいですね。会員でお店をしておられる方、お店に小冊子を置くという熊森支援のしかたもありますよ。まだの方はよろしく。

8月2日(日)
 第14回本部原生林ツアー、感動のうちに無事終了
 詳細は、今日の一言をごらん下さい。