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学テ上位県視察 県教委ノウハウ活用へ

[2009年12月27日 10:09]

視察した秋田県の小学校の取り組みを報告し、指導上の工夫について提言する臼杵市内の教員ら=17日

 小・中学生の学力が全国トップレベルの秋田・福井両県の学校現場に、教員や学校管理職を派遣する大分県教委の先進地研修が終了した。各市町村教委とも報告会を開いたり、授業展開のポイントをまとめた資料を配って先進県のノウハウの活用に取り組んでいる。県教委は指導資料をまとめてホームページに載せ、情報の共有化を進める。

 研修は県の学力水準を上げるための初の試みで、11、12両月に実施。各市町村教委から教員2人と学校管理職1人、県教委の指導教諭など計71人を3日間現地の小・中学校に派遣した。
 臼杵市教委は秋田県の小学校を視察。「黒板に『課題』『まとめ』などと書いたプレートを張り、問題解決への流れをイメージしやすくする」といった実践的な工夫を取り入れていることが分かった。取り組み内容を文書やイラストで紹介したCD―ROMにまとめ、市内の全校に配布。5回に分けて報告会を実施した。
 玖珠町教委は「地域ぐるみで教育課題を考える機会」(学校教育課)として、全教職員に町議会議員、地元住民も交えた報告会を開いた。秋田県で定着している家庭学習の習慣についても「手引書を作って普及させたい」という。
 視察した教職員の多くは「先進県に見習うべき点」として、授業の終わりに必ず練習問題を解かせ、授業の再確認をさせることの大切さを指摘する。大分県内では「導入に時間を取られ、授業が尻切れとんぼで終わりがち」だからという。
 視察した学校では毎回時間内に完結する効率的な授業が実践できており、県教委は「校長が日常的に授業を観察したり、教員同士がお互いの授業を見てアドバイスし合う中で情報の共有化が進んでいる」(義務教育課)と分析。県や市町村教委と学校、教職員間の情報交換に力を入れる。

<ポイント>大分県の学力水準
 今年4月の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で大分県は小6・中3とも全国40位だった。県教委は3年以内に全国学力テストで九州トップレベルを目標に掲げている。

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