元稲川会トップの責任認定
横浜市の路上で2003年、指定暴力団稲川会系組員に暴行され死亡した男性=当時(61)=の遺族が、実行犯とされる組員2人=有罪確定=に加え、所属の組長や稲川会の稲川聖城(本名角二)元総裁=死亡=ら計5人に約1億1300万円の賠償を求めた訴訟で、横浜地裁(3代川俊一郎裁判長)は16日、元総裁らの使用者責任を認める中間判決を言い渡した。
遺族側と稲川会側は同日、同会が遺族へ謝罪し、賠償金6000万円を支払うことなどで和解した。
弁護団によると、下部組織の組員の不法行為について、裁判所が暴力団最高幹部の使用者責任を認定するのは3例目。
中間判決によると、組員らは03年7月、横浜市鶴見区で男性と、男性の知人らに暴行、男性を死亡させた。男性の知人が近くの飲食店で暴力団を思わせる架空の団体名の入った名刺を配布したのが「縄張り荒らし」だとして組員らが暴行したが、男性は名刺を配っていなかった。
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