25日、バチカンのサンピエトロ広場で信者に姿を見せたローマ法王ベネディクト16世(AP=共同) 襲われた法王、元気にメッセージ 巻き添えの枢機卿重傷【ローマ共同】深夜ミサで女に襲われ転倒したローマ法王ベネディクト16世(82)は25日正午(日本時間同日午後8時)、予定通りバチカンのサンピエトロ広場で元気にクリスマス恒例のメッセージを読み上げ、イラクや朝鮮半島など紛争地や緊張が高まっている地域での「和解と対話」を呼び掛けた。 一方、巻き添えで転倒したエチェガライ枢機卿(87)は大腿骨骨折の重傷を負い、入院した。近く手術を受ける予定。 法王を襲った女(25)は精神疾患の治療歴があり、昨年も法王に飛び掛かろうとして阻止されていたことから、女をミサに参加させたことを含め警備態勢を批判する声が強まっている。 法王は数千人の信者を前に、広場に面した大聖堂のバルコニーからイラク、朝鮮半島のほか、スリランカ、フィリピン、コンゴ民主共和国、マダガスカルなどを挙げ紛争解決の必要性を強調。欧州や北米については、中絶反対の姿勢を示すよう求めた。 【共同通信】
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